実務家教員とは、企業や官公庁等で実務経験を積んだ後、大学等で教員として教育・研究に従事する人のことです。近年、大学の教育に実務経験を取り入れる動きが活発化しており、その役割がますます重要になっています。
実務家教員の特徴
実務経験に基づいた実践的な知識やスキルを学生に提供できる
最新の業界動向や実務のノウハウを学生に伝えられる
学生のキャリア形成を支援できる
理論と実践を結びつけた教育を提供できる
大久保 伸一 客員教授
OKUBO,Shinichi
TOPPANホールディングス株式会社
副社長執行役員 CHRO
●キャリアの中で最も誇リに思う成果は?
イノベーションの典型である印刷業は激動する世の中にあり、それを乗り越えてきた。凸版印刷も印刷をとってTOPPANに社名を変えました。そのような状況下でも、常に従業員の「やる気・元気?本気」を維持・発展させ、働きがい向上を図っていることが私の誇りです。
●学生に最も伝えたいことは何ですか?
私の生き方は、祖父からもらった「誠心誠意」、父からもらった「力行不惑」、自分で考えた「肚」にあります。いかに志を立て、無常であり矛盾撞着し不条理に満ちている世の中をいかに生き抜くかを皆さんと一緒に考えたいと思います。
大沢 幸弘 客員教授
OSAWA,Yukihiro
Dolby Japan株式会社
代表取締役社長 兼
東南アジア大洋州統括
●キャリアの中で最も誇りに思う成果は?
七転び八起き。買収されても、へこたれない。最近ではすっかり少なくなった、米国グローバル企業のアジア担当を、ずっと続けている日本人である事。
●高知県でどのような貢献をしたいですか?
日本を洗濯するなら高知から。若者の心に火をつけて、大学・地域・日本や世界が、元気で楽しくなる手伝いをしたい。
●学生に最も伝えたいことは何ですか?
国際的な視野、挑戦する姿勢、誰とでも一致点を見いだせる、自由で大きな心。
關 信彦 特任教授
SEK|、Nobuhiko
LOHAS株式会社 代表取締役
東京工業大学 アントレプレナーシップ教育機構 特任教授
●キャリアの中で印象的なプロジェクトは?
ル・マン24時間レース、再エネ開発等を経験後、起業。日本初のLinuxTCを高知県に納入した他、Blu-Rayのコア技術、Linux-TronHybrid OS、組込LinuxOSを主要キャリア等に提供したこと。
●学生に最も伝えたいことは何ですか?
生成Alの進化により、社会が急速に変貌しています。ネットワークを前提にデジタライゼーションを早く、効率良く、広く実行に移すフェイズです。データの力を解き放つ武器と技と目を養い、未来を自由にいきいきとサバイブする人に成長してもらいたいと思います
高嶋 成豪 客員教授
TAKASHIMA,Naruhide
インフルエンス・テクノロジー合同会社
代表業務執行社員
●キャリアにおける転機となった出来事とは?
『影響力の法則』の原著書"Influence without Authority"を読んで“これは!”と思い、著者に翻訳させてくださいとメールしたこと。すぐに返信があり、信じたら動くべきだと学びました。以来「影響力の法則」が私のライフワークになったのです。
●学生に最も伝えたいことは何ですか?
悔しいこと、もやもやすることには、必ず重要な問題が潜んでいます。それに向き合ってしっかりと取り組んでいけば、それが「私のキャリア」になります。
濱口 猛智 特任教授
HAMAGUCHI,Taketoshi
マイクロソフトコーポレーション
製造・モビリティインダストリーディレクター、インダストリーアドバイザー
●キャリアの中で最も誇リに思う成果は?
これが一番だと特定できませんが、その時々で一生懸命だったことで、若干の影響を与えられた成果がいくつかあります。例えば、製造設備とITをつなぐ国際標準規格で、よリオープンな仕組みとすることへ貢献し、インダストリー4.0における標準の仕組みとなりIEC化もされました。
●学生に最も伝えたいことは何ですか?
人との出会い、仕事の機会など、様々な縁は人生の大切な要素です。高知工科大学で得る縁を大切にし、様々なテーマに真摯に取り組み、自らの未来を切り拓いていただきたいです。
平賀 靖英 客員教授
HIRAGA,Yasuhide
事業コンサルタント
●キャリアの中で最も誇りに思う成果は?
サンフランシスコ近郊にて、現在も存続している半導体関連企業を起業したのち、地方拠点の製造会社2社において、有機ELディスプレイのマーケットシェア獲得、ならびに半導体関連設備・EV事業の立ち上げと増収増益に貢献したことです。
●高知県でどのような貢献をしたいですか?
既存ビジネスの強みを生かした「半歩先のイノベーション」を進めるためのお手伝いができればと思っています。
●学生に最も伝えたいことは何ですか?
サンフランシスコでも地方でも、イノベーションの要諦は同じであること。そのエッセンスを伝えたいです。
村上 徹 教育講師
MURAKAMI,Toru
広告会社の営業部長を経て現職
●キャリアの中で最も誇リに思う成果は?
コンビニに来店するお客様の購買データを活用した新しい広告ビジネスモデル創出を支援したことです。
●高知県でどのような貢献をしたいですか?
データを活用したイノベーションの産学連携の具体事例を作り、その事例を高知県から、日本、世界に向けて情報発信を行い「高知県=データ&イノベーション先進県」のイメージ構築に貢献したいと思います。
●学生に最も伝えたいことは何ですか?
これからの社会において、データを読み解く力(左脳)とイノベーションを発想するカ(右脳)、この両方を備えることの重要性を伝えたいと思います。
米女 太一 客員教授
YONEME,Taichi
アサヒ飲料株式会社
代表取締役社長
●キャリアの中で最も誇りに思う成果は?
工場でのものづくり、支社でのお客様との活動を通じて、社会への価値づくりを顧客目線で直接行えたことです。
●高知県でどのような貢献をしたいですか?
生活者の価値観や消費行動が変化するタイミングはビジネスの創成や産業の構造を変えるチャンスでもあります。変化する環境を先取りして豊かな発想と技術を重ね合わせるとビジネスは益々面白くなりそうです。経営やマネジメントの知識の観点でその実現に貢献したいと思います。
●学生に最も伝えたいことは何ですか?
社会にどのような価値をどのようなプロセスで届けていくのか、一人ひとりが自律的に考え、また協働により実現する大切さをお伝えしたいです。