日本美術や日本文化を専門とする学芸プロデューサー 橋本麻里さんと共に
DEATHファッション展を深堀りするトークショーをおこないます
ドレスと着物にみる、修復の跡
布にまつわる古今東西「織・染・刺」
ジャポニスムの洋服にみる日本
このトークショーだけに登場する19世紀末の衣服も交え
西洋と日本の歴史/文化が交差する時間旅行へ参りましょう
【 橋本麻里と深掘る DEATHファッション展 日程 】
4月24日(木)
11時開始 12時半終了
(10時半より入場可能)
参加するには「イベントチケット + 入場券」が必要です
(有料イベントに複数参加される場合は、入場券は1枚あれば大丈夫です)
ゲスト
学芸プロデューサー 橋本麻里(はしもと・まり)
江之浦測候所 甘橘山美術館 開館準備室室長。金沢工業大学客員教授。
ゲーム「刀剣乱舞」日本文化監修。新聞、雑誌等への寄稿のほか、美術番組での解説、キュレーション、コンサルティングなど活動は多岐にわたる。
近著に『かざる日本』(岩波書店)、共著に『図書館を建てる、図書館で暮らす 本のための家づくり』(新潮社)、『世界を変えた書物』(小学館)など。
キュレーションに特別展「北斎づくし」(2021年、東京ミッドタウン・ホール)、「KUMIHIMO | The Art of Japanese Silk Braiding by DOMYO」(2021〜2023年、JAPAN HOUSE LOSANGELES、SÃO PAULO、LONDON )ほか。
また国立美術館外部評価委員(文化庁)、NHK中央放送番組審議会委員などを務める。
ドレスに刻まれた修復跡から浮かび上がるのは、現代では廃れてしまった手仕事です
サイズ直しやリメイクを見越して仕立てられた洋服から学ぶ、ものづくりのあり方
そして、修復に耐えうる生地の選定や特徴などを探ります
以前、橋本さんと一緒に重要文化財「染分縮緬地襷菊青海波文様友禅染振袖」の修復現場を取材しました
京都国立博物館内に工房を構える「株式会社 松鶴堂」の修理技術者の皆さまからお伺いした修復哲学は
私の仕事に大きな刺激を与えてくれました
トークショー限定で登場するのは1896年ごろに、恐らく日本でつくられた
「ドレッシング・ガウン」という女性用の室内着ドレスです
このドレスと色違いのものがMET Museumにも所蔵されています
METが2022年におこなった展覧会「Kimono Style」にも出展されました
19世紀末にジャポニスムの文脈でつくられた衣服は日本と西洋の交わりを強く認識させる一品
日本文化に精通する橋本さんを始め、参加者の皆さまと共にじっくりと鑑賞します
そして橋本さんといえば「森の図書館」に住む本の虫としても知られています
2025年1月21日に上梓した長谷川の初著書「あたらしい近代服飾史の教科書」についても触れていただきたいと思います