世界観

要はコンバートのための用語集。

デスキュート

「溢れる気持ちをチカラに変えて! 醜い我欲を打ち砕く! 死ぬほどカワイイ“デスキュート”!

魔法少女のこと。基本的に、多感な幼少期~青年期(6~18歳くらい)の女の子しかなれない。エモジュエルの力によって、あふれる気持ちを魔力に変えて戦う。力を使う時は、もちろん変身する。変身後の姿は様々だが、大体は可愛らしい衣装をまとう。急成長して大人びた姿になる者もいる。顔立ちが大きく変わるわけではないが、魔法の力で、何故か正体はバレない。

個人によって適性や発現する能力は異なる。また、その性質上能力を使いすぎるとグリーディア堕ちする可能性が高まる。

エモ(エモパワー)

「つまり“エモ”が高まると、魔法も強くなるってことね?

要は浸食率のこと。感情の力。エモパワーが高まるほど魔法は強くなる。一方で、エモパワーが高まり過ぎると我欲に押しつぶされ、グリーディアとなってしまう恐れが高まる。それと拮抗するのが、日常や平和――つまり明日を繋ぐ力:ロイスなのである。

デッドリーエモーション!

「「「 デッドリー エモーションッ! 」」」

変身の掛け声。エモジュエルを中心に光が溢れ、BGMが流れ、衣装はきらびやかな物へと変わる。

シャラッラ~☆ トゥルルルル♪

リリック

「燃えるタテガミは王者の証! 熱くトキメク 野生の炎! “メラ・キュート”!

変身台詞。呪文。演出。

エモジュエル

「いまロス! “エモジュエル”を掲げて、リリックを刻むロス~!」

エモパワーをチャージするアイテム。チャージの他に、調整や魔法への変換も行ってくれる。コアは宝石のような見た目をしているが、それを包み込む機構はその時代の流行りに合わせた形状をしている。

魔法

「エモパワーを現実に作用させること。つまりそれが"魔法"ってことロス!」

文字通り、魔法。超自然的な奇跡を起こす。デスキュートによって使える魔法が異なる。感情を糧としつつも、使えば使うほど気持ちを強めてしまう効果もあり、エモパワーの暴走を生みかねない。

ルール的に、大体の「レネゲイド」関係ワードは、エモパワーか魔法に置き換えられる。

白亜学園(はくあがくえん)

「清く淑やかに、強く穏やかに。博愛の精神を育む、我らが白亜学園」

PC達が通う学園。男女共学。小学校・中等部・高等部まであるマンモス学園。一般的にイメージされる学校の共通項みたいな感じで良いだろう。たぶん。

羽啄市(うつくし)

「鳥たちも翼を休めるビューティシティ。安らぎの羽啄市へ ようこそ!」

PC達が住み、白亜学園のある架空都市のこと。現代日本の準都会なイメージだが、相談次第で場所や環境は自由に決めて良い。

感情界

「感情界では人々の感情がエモとなって降り注ぐ。まるで太陽の光のように!」

人々の感情=エモパワーによって創られた異世界。

初めに生存欲あり。やがて食欲・休息欲・愛欲が生まれた。そのごなんやかんやあって今のファンシーな世界に。エモルンたちが暮らす。この世界にとっての地獄が欲獄界。

エモルン

「"エモルン"だって生きている~♪ エモをもらってすくすく育つ~♪」

感情界の住人達。ぬいぐるみのような可愛い見た目をしている。彼らは人間並みの知能を持ち、人と意思疎通が可能である。感情界には彼らの文明・文化がある。一応雌雄もあるみたいだが、人間からだとパッと見分けがつかないことも多い。

人間の世界に来る際には、エモによってその姿を構成するため、一般人には認識されない。

欲獄界

強まり過ぎ、歪んでしまった感情によって創られた異世界。

グリーディアたちが住む……とされている。厳密にはグリード・エッセンスと人々の我欲の方向性に満ちた世界であり、グリーディアそれらに取り憑かれた存在のことである。

要は、グリーディアとして現界しきれていない、幽霊のような状態のものが、大量に漂っている。

グリーディア

悪魔。敵。要はジャーム。

強すぎて歪んでしまった利己的な我欲(=グリード・エッセンス)が人間やエモルンをグリーディアに変える。強い力を持つ。グリーディアになってしまったら、基本的に元には戻れない。

とはいえ、よっぽど強い我欲を持たない限り、人間界でグリーディアが自然発生することはない。なぜなら、通常グリード・エッセンスは散って欲業界へ転移してしまうため、集積する仕組みでもなければ臨界値を越えないからである。

グリード・エッセンス

黒化したエモのこと。我欲に晒され、その力と凶悪性を増してしまったエモパワー。瘴気のようなもの。

グリーディアはグリード・エッセンスにまとわりつかれることで生まれ、またグリード・エッセンスを生み出し続けるようになる。欲業界はグリード・エッセンスにまみれている。

長いので、エッセンスや黒エモと略されたり言い換えられたりする。

ロイス・タイタス

元のルールのロイス・タイタスのこと。基本的にはそのまま運用。

“エモパワー”が衝動的な感情を土台とする力ならば、ロイスはそれと拮抗する「日常」「平和」「持続」を願う想い。

タイタスとは、その願いや想いが衝動的な感情へ転ずること=これまでとの決別を示す。

タイタスは昇華されることで、瞬間的に強い“エモパワー”を生む。

“エモパワー”が臨界点(=100%)以上になり、且つ拮抗するロイスを失うことで、デスキュートはグリーディアへと堕ちてしまう。気を付けよう。

リザレクション!

「『デスキュート』はお茶の間の皆様が安心してご覧になれるよう、極力グロデスクな表現は避け、流血などはファンシーな光が漏れ出るという魔法的演出に置き換えております――ロス!」

「え、なんで突然口調変わったの……? コワ……」

要はエフェクトの《リザレクト》。ダブルクロスだから、死ぬこともあるよね。大丈夫、魔法の力で即座に生き返るよ。デスキュートならみんな使える「リザレクション!」で、煌びやかな光と一緒に復活だ!

死ぬほどカワイイ デスキュート! ……ってね!

アニマ・エモナ

マスコット的存在。

デスキュートが生み出す疑似生物で、自身から溢れるエモを制御するべく、無意識に召喚するとされている。小動物程度のサイズで、自律で動き、人の言葉を喋り、魔法の素質の無い者には見聞きできない。不思議な力を持っている場合も多い。

根本的には召喚者(デスキュート)本体の一部であり、心の一面を反映したもの。そのため、本体が知り得ないことは知らない。しかし、何となくは理解していることや、無意識に抱いてる感情を言語化してくれる場合は多く、それがエモ制御の役に立っている。

ルール的には、一部Dロイスの解釈・表現に使われる。遺産継承者のロールプレイ的デメリットを、「パートナーのアニマ・エモなが悪事を囁く」というように表現するなど。その他、PLが望めば上手く使って良い。(採用しなくても良い)