2010年10月17日に,今年で5回目となる「山車ロボットコンテスト」を開催しました.今年も川越まつり開催期間中に,まつり会場中心地(川越市の鏡山酒造跡)にある川越市産業観光館ギャラリーで開催しました.26名の高校生・中学生が参加し,単独競技,複数競技に加えて,新しい種目である団体競技にチャレンジしました.山車や御輿,獅子舞など日本の伝統的な装飾をほどこしたロボットもあれば,電車や歌手など製作者が好きなものをテーマにしたロボットもあり,バラエティに富んだロボット達がパフォーマンスを繰り広げました.特に今年は鈴を鳴らしたり,太鼓をたたいたりと,音が出るロボットが多くてにぎやかでした.
◆競技会の様子
今年は,工業高校の参加が多かったせいか,技術点は接戦となりました.一方,芸術性についても趣向を凝らした装飾が多く,やはり接戦となりました.審査員の方々も特別賞を選ぶのが難しかったかもしれません.今年から始めた団体競技には4校が参加してくれました.BGMに合わせて複数のロボットが動いたりして,なんだか可愛いらしかったです.床面の摩擦などのせいで,予定とは違う動きをしたロボットもいたようですが,それも愛嬌.仲間のロボットを倒したり,仲間に後ろからぶつかったりと,予想外の動きで観客を沸かせていました.
前日や大会当日の午前中など,参加者は本当に熱心に練習していました.練習では上手く動いていたのに,本番ではうまく動かないロボットもありました.悔しかったことと思います.ぜひ,その悔しさを次の機会にいかして欲しいと思います.
また,本学の総合情報学部の女子学生達も,本格的な外装の山車ロボットを作成して,休憩時間中の観客の目を楽しませてくれました.
今年も多くの方がコンテストを見学し,参加者達へ声援をおくってくれました.ありがとうございました.
◆山車揃い
◆結果
技術点,芸術点が最も高かった人がそれぞれ表彰されました.
最優秀技術賞...川越工業高校1年 佐藤 陸 君 「トビ号」
最優秀芸術賞...川越西高校2年 河原 裕輝 君 「御輿えもん号」
また,印象的なパフォーマンスをした人が審査員特別賞に選ばれました.
審査員特別賞(ジャパンロボテック賞)..川越工業高校1年 宮本 悠馬 君 「Yの夢号」
審査員特別賞(ロボコンマガジン賞)...新座総合技術高校3年 岡田 拓巳 君 「あんぱん号」
審査員特別賞(やきとりひびき賞)....狭山工業高校3年 木下 友弥 君 「無病息災のシ者シシマイガー!!号」
団体競技では審査員の評価が高かったチームが団体賞に選ばれました.
団体賞一位...伊勢崎工業高校 「ccmy」
団体賞二位...川越工業高校「コバトント仲間達」
◆スタッフ&審査員
審査員
河野孝治 様 (ジャパンロボテック社 代表取締役社長)
竹西素子 様 (ロボコンマガジン 編集長)
小島淳一 様 (ひびき 経営企画室室長)
尾崎晴男 教授(東洋大学総合情報学部)
実行委員...東洋大学理工学部機械工学科 松元明弘,山川聡子,山田和明
協力(アルバイト)......東洋大学 ロボット工学研究室,ロボット制御研究室
なお,本コンテストは「平成22年度 東洋大学 理工学部長施策研究助成」のもとで開催いたしました.