山車に見立てて製作した自律型ロボットで以下の演技に挑みます.
競技AとBは同じロボットを使用してください(プログラムのみ変更)
競技A「演技つき山車巡行」
決められた「得点エリア」に移動し,山車のからくり実演に見立てた自由演技(ダンス,からくりなど)を行わせ,演技の芸術性,演技を行うタイミング(位置)の正確性を競います.
競技B「タイムトライアル」(2022年追加競技)
いかに速くすべての「道」を廻れるかという技術性を競います.
競技コートは2.4m×2.4mの正方形で,周囲は高さ15cmの壁で囲まれています.通路は40cm(~43cm)幅です.
図中で,■は高さ15cmの障害物(動かない箱)です.
図1の中で,赤線で囲まれた正方形,黄色線で囲まれた長方形のエリアが競技Aの「得点エリア」です.
図2の中で,緑で塗った部分が競技Bでの「道」です.
床面はパンチカーペットです.競技Aの得点エリアはカラーテープで枠が描いてあり,その上を透明なテープで補強してあります.
実際のイメージは過去の競技写真を参考にしてください.
スタート時のロボットのサイズ(幅×奥行き)は25cm×25cm以内とします.高さに制限はありません.スタート後にアームなどを広げても構いません.
ロボットはジャパンロボテック社のCPUボードを使用することとします(マイコンなど,別のCPUを使用してはいけません).
モータ,センサ,バッテリは変更・増設しても構いません.
競技A「演技つき山車巡行」:参加者は以下の2種類の競技を行います
1.単独競技
一台のロボットで競技を行います.
ロボットは,コートの四隅の一箇所を選んでスタートさせます.スタートの向きは自由です.
得点エリア内で何らかのパフォーマンス(演技)を行うと技術点が加算されます.
ロボットの外観やパフォーマンスの内容によって,芸術点が加算されます.
一回の競技時間は2分間です.
2分間の間ならば,ロボットをスタート地点に戻して,再スタートをすることができます.
再スタートの前後の技術点は加算しません.再スタート前か,再スタート後のうち点数の高い方を採用します.
2.複数台競技 (山車のひっかわせのような対戦競技です)
複数台のロボットで競技を行います(最大で4台).
コートの四隅(4箇所)から,同時に複数のロボットをスタートさせます.スタートの向きは自由です.
単数競技の採点基準に加えて,相手のロボットにぶつかったときにパフォーマンスを行うと技術点が加算されます.
一回の競技時間は2分間です.単独競技と同じく,2分間以内ならば,再スタートをすることができます.
芸術点
行った演技の内容(芸術性)に対して,複数の審査員が一人10点満点でつけます.審査員の合計点で競います.評価項目は,1)外観の装飾,2)動きの内容 です.
きれいな外装や,おもしろい動きなど,いろいろとアイディアを膨らませてください.芸術点の評価においては,演技をする場所は(コート内であれば)問いません.
技術点
単独競技,複数台競技の技術点の合計で競います.
図2において,赤線で囲まれた正方形のエリア内にロボットの中心が留まって(位置の正確性),5秒以上の演技を行えば(動作の安定性),10点とします.エリア内で演技を始めても,5秒留まることなくエリアから出たり,演技が5秒続かずに途中で止まってしまったりしたときは減点となります.
図2において,黄線で囲まれた長方形のエリア内にロボットの中心が留まって5秒以上の演技を行えば,5点とします.エリア内で演技を始めても,5秒留まることなくエリアから出たり,演技が5秒続かずに途中で止まってしまったりしたときは減点となります.
5ヶ所すべてのエリアを経由するまでは,同じエリアで演技を行っても加算はしません.5ヶ所すべてのエリアを経由したら,2周目の加算を始めます.
複数台競技では,ロボット同士がぶつかった場合について「ひっかわせ」として以下の採点基準を追加します.相手のロボットにぶつかった直後(3秒以内)に演技を始め,10秒以上続ければ,15点.10秒続かないときは減点となります(相手ロボットにぶつかった場合は,位置による点数は加算しません).
競技B「タイムトライアル」:希望者のみ参加します
一台のロボットで競技を行います.
競技Aと同じロボットで参加してください.競技中に破損したものは仕方ありませんが,故意に装飾を外してはいけません.(スタート後に自動で変形したり,外したりするのはOKです)
スタート位置・向きは,コート内ならば自由です.
12本全ての道を走破する時間を競います.
競技時間は2分間です.
2分間の間ならば,ロボットをスタート地点に戻して,再スタートをすることができます.
技術点
障害物の端から端までの60cmを1本の道とします.端まで走行したらその道を走破したとカウントします.すでに通った道を再び通っても,走破した道のカウントは増えません.
再スタートした場合は走破した道のカウントは加算しません.再スタート前か,後のどちらか良い方の記録を採用します.
12本の道を全てをより短時間で走破したロボットを優勝とします.12本の道を全てを走破したロボットがない場合は,より多くの道を走破したロボットを優勝とします.(走破した道の本数が同じ場合は,より短時間で走破したロボットを優勝とします)
競技Aでは技術賞,および芸術賞を,競技Bではタイムトライアル賞をもうけます.
また,これ以外に,審査員特別賞をいくつかもうけます.