2025年11月16日にウエスタ川越にて20回目となる「山車ロボットコンテスト」を開催しました.高校生24名が参加し,高校生達が作った合計11台のロボットが競技に挑み,技術と芸術性を競いました.「かわごえ産業フェスタ」の会場にて,観客の市民の皆様の暖かい声援をうけて,高校生たちが時間をかけて準備したロボットで競技に挑みました.ロボットの不具合が解消されて予定通りに動いたときなどは,参加者だけでなく会場からもホッとしたような拍手がわきあがるなど,ロボットの動きに一喜一憂しました.
◆競技会の様子 (動画は編集が終わったら,YouTubeに掲載いたします.)
7つの高校から11台のロボットが参加しました.万博といった時事ネタのロボットが登場する一方,スープラといった懐かしい名称が現れたりと参加者それぞれの感性で製作されたロボットがエントリーしました.モータで羽根を回して風を送って木を立ち上がらせたり,ベルトとプーリを使って1つのモータで複数の魚を動かしたり,カムを使って人形を上下させたりと,動きに工夫したパフォーマンスが目を引きました.3Dプリンタを用いた造形やLEDなどのデジタル技術を取り入れた装飾も年々増えてきています.一方で,手作業での造形もなんとも言えない味が合って良いものです.
練習中を含め,会場でコンテストを見学し,参加者達へ声援をおくってくれた見学者の方々もありがとうございました.多くの方が暖かい声援を送ってくれたことは,参加高校生達の大きな励みになったことと思います.
このコンテストも今年で20年目を迎えまして,これまでの参加登録高校生の総数は約550名,ロボットは290台です.初回コンテストに参加してくれた当時の高校生はもう30代後半です.年月を感じます.
◆結果
技術点,芸術点が最も高かったロボットがそれぞれ表彰されました.
最優秀技術賞...新座総合技術高等学校 チームタクシー「ミラクルタクシー号」
最優秀芸術賞...川越東高等学校 †最強物理部† 「にぎやか五人衆号」
タイムトライアル競技で最も多くの道を走破したロボットが表彰されました.
タイムトライアル優秀賞...新座総合技術高等学校 プロジェクトD「山車コプター号」
また,印象的な外見とパフォーマンスをしたロボットが審査員特別賞に選ばれました.
審査員特別賞.......新座総合技術高等学校 プロジェクトD「山車寿司号」
審査員特別賞.......川越西高等学校 「チーカワ号II」
審査員特別賞.......児玉高等学校 チーム児玉「ポプランの丘号」
◆スタッフ&審査員
審査員
松本宏行 様(日本機械学会関東支部埼玉ブロック,ものつくり大学教授)
古屋輝夫 様 (東洋大学機械工学科同窓会会長)
河野孝治 様 (JAPAN ROBOTECH社社長)
実行委員
東洋大学理工学部機械工学科 松元 明弘,山川 聡子,山田 和明,横田 祥
協力(アルバイト)......東洋大学 機械工学科 学部生,機能システム専攻 大学院生