《地獄のためのプラクティス》

 一連の作品は自身が学び手本としてきた彫刻についての作品です。自身が長く慣れ親しみ、身についてしまった彫刻の技術や考え方が、どのようなものなのかを知るために様々なリサーチを重ね制作しました。作品はビデオで、身体化された彫刻、あるいは無意識の造形感覚としての彫刻を取り出すために、複数の実在する彫刻家を演じるパフォーマンスを記録したものです。台本などはなく、その内容は、これまでの彫刻体験と彫刻に関するリサーチに基づき演じています。

映像は1つずつ元小学校だった歴史ある京都芸術センターの館内各所に展示し地獄めぐりのように日本の近代の彫刻の歴史をめぐる構成としました。他に京都市内の銅像をモチーフに、その眼差しを捉える銅像それ自体がカメラになっているカメラオブスタチューという作品と、リサーチの際に収集した彫刻家へのインタビューやロダンの地獄の門に飾られている「3つの影」という作品にインスピレーションを受けた作品も展示しました。