DAISUKE KURODA

Sen Lens, house model, hovercraft, 2012

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Hyper Ghost / Sculpture video, 2019


雨がふれば山は崩れ、山が崩れれば家が流され、流された家のなかの人間の肉体は一瞬の衝撃で壊れてしまいます。どんなに偉い人もその賢い頭に、石か鉄の塊がツバメの飛ぶ程の早さでぶつかるだけで死んでしまいます。精神がどこまでも自由なものであるとしても、魚の様に泳げば窒息するし、鳥の様に飛べば落下してしまうのが人間であり、人間が物質や物理現象を超えられない現実は変えられません。

一つの石を拾いあげて、思い切り投げる。

投げられた石は放物線を描き、やがてどこかに落下する。そこが水面であれば波紋がひろがり、そこが地面であれば砂埃があがり、そこが誰かの肉体であれば衝撃がそれを殺すかもしれない。

たとえば、私は石を投げるように制作しています。


石を投げる瞬間の戸惑いは、石の衝撃を受けた者への共感の前借りで、それは、また次に投げる石に重力を加算します。

そして、石の衝撃を受けた者は、衝撃による変質によって初めて姿を得て私に向かって来ます。とはいえ、それらは明らかにずっと以前から私を見つめています。

だから、実は私もそれをずっと見つめ返しています。

それは、まるで幽霊です。

私の作品について、説明するとすればそういうことになります。