A-1-(2)-⑥ 1歳以上3歳未満児の保育において、養護と教育が一体的に展開されるよう適切な環境を整備し、保育の内容や方法に配慮している。
評価基準の考え方と評価の留意点
(1) 目的
○本評価基準は、1歳以上3歳未満児の保育における、養護と教育が一体的に展開される適切な環境の整備と保育の内容・方法の取組について評価します。
(2) 趣旨・解説
○1歳以上3歳未満児の保育は、以下の事項に配慮して行う必要があります。
・ 感染症にかかりやすい時期であり、日常の状態の観察を十分に行うとともに、適切な判断に基づく保健的な対応を図る。
・ 生活に必要な基本的な習慣については、一人ひとりの子どもの状態に応じ、落ち着いた雰囲気の中で行うようにし、子どもが自分でしようとする気持ちを尊重する。
・ 探索活動が十分できるように、事故防止に努めながら活動しやすい環境を整え、様々な遊びを取り入れる。
・ 子どもの自我の育ちを見守り、その気持ちを受け止めるとともに、友だちの気持ちや友だちとの関わり方を丁寧に伝えていく。
・ 情緒の安定を図り、子どもの自発的な活動を促していく。
・ 担当の保育士が替わる場合には、保育士間で協力して対応する。
○1歳以上3歳未満児の保育においては、その発達の特徴を踏まえ、一人ひとりの子どもの育ちに合わせて食事や、衣類の着脱など基本的な生活習慣がしだいに身につくよう配慮することが必要です。
○子どもの自我の育ちを支えられるよう、子どもが自分でしようする気持ちを尊重することや、周囲に環境や人・ものへの探索行動を存分にできるよう、安全に配慮しながら環境を整備したり保育士等が関わったりすることが求められます。
(3) 評価の留意点
○一人ひとりの子どもの状態にそって、1歳以上3歳未満児の保育において配慮する事項をふまえた、保育室の環境と保育士等の関わりなどの保育内容を、個別の指導計画や記録等と職員からの聴収等により確認します。
○1歳以上3歳未満児の発達過程に応じて、養護と教育の一体的な保育の取組の全体構成を明確にし、保育実践に取り組んでいるか確認します。
○送迎時の保護者との関わりや連絡帳等を通じて、保護者とどのように連携を図っているのか、また保育にどのように生かしているのかを確認します。