A-1-(2)-③ 子どもが基本的な生活習慣を身につけることができる環境の整備、援助を行っている。
評価基準の考え方と評価の留意点
(1) 目的
○本評価基準では、子どもが自分でやろうとする気持ちを育み、子どもたちが健康で安全な生活に必要な基本的な生活習慣(食事、排泄、睡眠、着脱、清潔など)を身につけることができる環境整備と援助の取組について評価します。
(2)趣旨・解説
○保育所における生活の中で、子どもの発達状況等に応じて、食事、排泄、衣類の着脱、身の回りを清潔にすること、適度な運動と休息をとることなどを身につけていくことが重要です。
○生活習慣の取得は、急がせることなく、一人ひとりの子どもにとって適切な時期に援助していくことが大切です。子どもに分かりやすい方法・やり方などを示し、自分でできた達成感を味わえるように援助します。
○保護者との情報交換を行い、一人ひとりの子どもの家庭での生活状況や生活リズムを考慮することが大切です。
○基本的生活習慣を身につける過程において、子どもが自分でやろうとする気持ちを育む工夫についても評価します。おもらしをしたときなどは、子どもの心を傷つけないよう援助・配慮をすることが必要です。
○自分の健康に関心を持ち、病気の予防や健康増進のための習慣や態度を身につけられるよう、基本的な生活習慣を身につけることの大切さについて、子どもが理解できるように工夫し援助することが大切です。
(3)評価の留意点
○一人ひとりの子どもにとって、発達に応じた適切な時期に、子どもが自分でやろうとする気持ちを育み、基本的な生活習慣の習得ができるよう環境を整え、援助が行われているかを確認します。
○一人ひとりの子どもの家庭環境等に配慮した環境整備と援助の取組について確認します。
○排泄・着替え等の生活場面におけるプライバシー保護については、「 29 Ⅲ-1-(1)-②」で評価します。