A-1-(4)-② 子どもがおいしく安心して食べることのできる食事を提供している。
評価基準の考え方と評価の留意点
(1) 目的
○本評価基準では、子どもがおいしく安心して食べることのできる食事を提供するための献立や調理等の工夫、衛生管理の取組について評価します。
(2) 趣旨・解説
○食事は、子どもの身体的成長の基本であり、一人ひとりの子どもの発達状況や家庭での生活状況、健康状態等を把握し、おいしく安心して食べることのできる食事を提供することが必要です。
○保育所での食事の提供は、食育に位置づけられていることから、食事の提供を含む食育の計画を策定する必要があります。
○子どもの嗜好、喫食状況などを把握し、メニューや調理方法などを工夫し、子どもにとっておいしく魅力のある食事となるよう評価・改善を行うことが必要です。
○旬の物や季節感のある食材を使ったり、行事食を提供するなど、季節感のある献立となるよう工夫することが大切です。
○地域の様々な食文化等に関心をもつことができるよう、食事内容や行事等の内容に配慮することが必要です。
○調理員・栄養士等の献立の作成や調理に直接携わる職員が、子どもの食事の様子を見たり、一緒に食事をしたり、子どもたちの話を聞いたりして、食事の進み具合や食べ方、表情や感想、食事の雰囲気等を確認することは、提供する食事の評価・改善を行ううえで大切な取組です。
○子どもが安心して安全に食べることのできる食事を提供するために、保育所内の衛生管理の体制を整備することは最低限の義務であり、保育の質の向上を図るうえで積極的に取り組むことが必要です。
○衛生管理の体制確立は、施設長が明確な目的意識のもとにリーダーシップを発揮し、組織的、継続的に取り組むことが必要です。
○衛生管理を目的としたマニュアル等を整備し、組織内の体制を確立し実行していくことは、職員全体で意識を向上させていくうえでも大切なことです。
(3)評価の留意点
○子どもがおいしく安心して食べる食事を提供するための献立の作成や調理の工夫等について具体的取組を確認します。
○評価にあたっては、訪問調査時に子どもたちの食事の様子を観察することも有効です。
○衛生管理のマニュアルは、保育所の状況に応じて保育所独自に作成することが望ましいものですが、自治体が作成したもの、またはそれに準じたものを活用していることも保育所の取組として評価します。