A-1-(3)-③ アレルギ-疾患、慢性疾患等のある子どもについて、医師からの指示を受け適切な対応を行っている。
評価基準の考え方と評価の留意点
(1) 目的
○本評価基準では、アレルギー疾患、慢性疾患等のある子どもに対し、医師からの指示を得て、適切な対応を行うための取組について評価します。
(2)趣旨・解説
○アレルギー疾患、慢性疾患等の子どもの保育にあたっては、医師(かかりつけ医、専門医等)および保護者との連絡を密にして、病状の変化や保育の制限等について全職員が共通理解をもち、子どもの状況に応じた保育ができるよう、組織的に対応する体制が必要です。
○アレルギー疾患については、厚生労働省が示している「保育所におけるアレルギー対応ガイドライン」の内容を理解し、組織的に対応を図ります。
○アレルギー対策等は、緊急を要することも多く、施設長のリーダーシップの下に、保育所における緊急対応マニュアルの作成や保健に関する計画などのもと管理・運営を行うことが必要です。
○アレルギー疾患においては誤食等により死に至ることもあるため、入所前に保護者から十分な聴き取りを行うほか、日ごろから医師(かかりつけ医、専門医等)との連携を図ることや、記録方法の配慮等、適切な対応策を講じておくことが重要です。
○他の子どもや保護者が、アレルギー疾患や慢性疾患等について、正しく理解できるよう留意することが必要です。
(3)評価の留意点
○マニュアル、計画、記録等により、アレルギー疾患、慢性疾患等のある子どもの保育の状況や緊急時の対応方法・体制等を確認します。
○保育所と保護者との連携状況を記録により確認します。
○アレルギー疾患、慢性疾患や具体的な対応等について、職員に対し研修等の機会を設けているかを確認します。