A-1-(2)-⑩ 小学校との連携、就学を見通した計画に基づく、保育の内容や方法、保護者との関わりに配慮している。
評価基準の考え方と評価の留意点
(1) 目的
○本評価基準では、小学校との連携や就学を見通した保育がどのように行われているか、計画・内容・方法と、保護者との関わりの取組について評価します。
(2) 趣旨・解説
○保育所での生活や遊びの中で積み重ねられてきた子どもの様々な育ちが、小学校以降の生活や学びへとつながっていくよう保育内容の工夫を図ることが大切です。
○保育内容は、学びに向かう際に基礎となる自尊感情を育むこと、友だちと一緒に学ぶための社会性を培うこと、知る楽しみや好奇心を大切にすることなどが基本です。活動の中で文字や数等を扱う場合でも、生活と遊びを通して、自然に子どもたち認識されるよう配慮することが必要です。
○保育所の子どもが、小学校を訪問したり、小学生との交流する機会等を設けて、子どもが小学校の生活に対する見通しを持てるようにすることも重要です。
○保育士等が小学校教員等と合同で研修したり、行政及び他の専門職も含めた地域の連絡会を設けたりするなど、連携を図ることも重要です。
○保護者の就学への不安を取り除き、期待と見通しが持てるような取組も必要です。 ○保育所から就学先の小学校に、子どもの育ちを支える資料「保育所児童保育要録」を送付することになっています。保育要録は、保育所での子どもの育ち・発達の状況を的確に記録するとともに、子どもの良さや全体像が伝わるように工夫する必要があります。また、保護者の思いを踏まえて記載する必要があります。
(3)評価の留意点
○指導計画等に小学校との連携や就学に向けた取組が記載されているか、子どもの好奇心に応え、友だちと興味関心にそった協同的な活動に取り組めているか、保護者に対して小学校以降の生活を見通せるような関わりを持っているかなどの取組を評価します。
○小学校や行政の担当者との具体的な連携方法・内容について確認します。
○配慮を必要とする子どもに関する連携とともに、就学するすべての子どもについて、どのような計画のもと保育が行われているか、それによる子どもの成長について、小学校と共有しているか等の取組を確認します。