Ⅰ-4-(1)-② 評価結果にもとづき保育所として取組むべき課題を明確にし、計画的な改善策を実施している。
評価基準の考え方と評価の留意点
(1) 目的
○本評価基準は、保育の質の向上に向けた体制整備がなされ、機能しているかを評価します。
(2) 趣旨・解説
○本評価基準は、実施した自己評価、第三者評価等の結果を保育所がどのように活用しているかを、改善の課題の明確化という観点から評価するとともに、評価結果から明確になった課題に対して、改善策や改善実施計画を検討し定めているか、また、定めた改善策・改善実施計画を実行しているかどうかを評価します。
○自己評価、第三者評価等の結果については、改善の課題を明確にし、この解決・改善に計画的に取組むことが必要です。そのため、評価結果を分析した結果やそれにもとづく課題が文書化され、職員間で課題の共有化が図られることが求められます。
○改善課題については、職員の参画のもとで改善策や改善計画を策定し、改善のための取組を計画的に行うことが必要です。また、計画については、実施状況の評価を実施するとともに、必要に応じて改善計画の見直しを行うことが求められます。
○課題の中には、設備の改善や人員配置、予算的な課題等、単年度では解決できないものも想定されます。これらについては、必要に応じて目標や中・長期計画の中で、段階的に解決へ向かって取組んでいくことが求められます。
(3) 評価の留意点
○改善の課題の明確化については、訪問調査時に、評価結果の分析結果やそれにもとづく課題等を、検討過程の記録等も含めて確認します。
○課題の改善策や計画については、訪問調査において、改善の課題についての評価結果にもと づいた改善策、改善実施計画等の書面確認及び実施された改善策について聴取して確認します。
○中・長期的な検討・取組が必要な改善課題については、中・長期計画に反映されているか確認します。