Ⅰ-2-(1)-① 事業経営をとりまく環境と経営状況が的確に把握・分析されている。
評価基準の考え方と評価の留意点
(1) 目的
○本評価基準では、事業経営の基本として、事業経営をとりまく環境と法人(保育所)の経営環境が適切に把握・分析されているかを評価します。
(2) 趣旨・解説
○保育所においては、事業の将来性や継続性を見通しながら、子どもに良質かつ安心・安全な保育の提供に努めることが求められます。
○社会福祉事業全体の動向、保育所が位置する地域での福祉に対する需要の動向、子どもの数・利用者(子ども・保護者)像の変化、保育のニーズ、潜在的利用者に関するデータ等は、 事業経営を長期的視野に立って進めていくためには欠かすことのできない情報となります。
○保育所の経営状況について定期的に分析しておくことも、事業経営の安定性や将来展望を描くうえでも欠かせません。保育内容や組織体制や設備の整備、職員体制、人材育成、財務状況等の現状分析を適切に行うことが求められます。
(3) 評価の留意点
○評価方法は、訪問調査において外的な動向を把握するための方策・取組と実際に把握している状況、また保育所における経営状況の分析状況について、具体的な資料等を確認します。
○公立施設については、施設長に与えられた職掌の範囲内を考慮したうえで、本評価基準の基本的考え方にそった具体的な取組を評価します。
○事業経営をとりまく環境と経営状況を把握する目的は、環境変化に適切に対応した事業経営の維持や改善にあります。そこで、把握された情報やデータが、中・長期計画や各年度の事業計画に反映されていることが必要です。各計画に情報やデータが反映されなければ、その目的は達成されません。
これらについては、「Ⅰ-3-(1)-① 中・長期的なビジョンを明確にした計画が策定されている。」で評価します。