Ⅱ-1-(2)-② 経営の改善や業務の実行性を高める取組に指導力を発揮している。
評価基準の考え方と評価の留意点
(1) 目的
本評価基準は、施設長が経営の改善や業務の実効性を高める取組を自ら実行するとともに、組織内に同様の意識を形成し、職員全体で効果的な事業運営を目指すために指導力を発揮しているかを評価します。
(2)趣旨・解説
○施設長は、経営資源を有効に活用して、保育所(法人)の理念・基本方針を具現化した質の高い保育の実現を図る必要があります。
○理念・基本方針の実現に向けて、人事、労務、財務等、それぞれの視点から常に検証を行い、経営や単純なコスト削減ではない効果的な業務の実現を目指す改善に向けた具体的な取組が必要です。
○経営状況やコストバランスの分析に基づいて、経営や業務の効果を高めるとともに、その効果をさらなる改善に向けていくといった継続的な取組が安定的かつ良質な保育の実施に不可欠となります。
○施設長は、保育所の将来性や継続性や経営資源の有効活用という基本的な課題を常に視野に入れて保育所を運営していくことが求められます。
(保育所版)
○施設長は、コンピュータやネットワーク等の情報通信技術(ICT)を活用するなど、経営の改善や業務の実効性を高める取組を進めることも必要です。
(3)評価の留意点
○施設長の自らの取組とともに、組織内に同様の意識を形成し、職員全体で効果的な事業運営を目指すための指導力の発揮に関わる取組の双方を、具体的な取組によって総合的に評価します。
○訪問調査で聴取し可能なものについては書面での確認を行います。