2026/10/18更新
アイリッシュ音楽を始めてみたい方、始めたばかりの方に向けて、これからどのようにアイリッシュ音楽に触れていけばよいか、その流れを紹介します。
ここでいう初心者とは楽器初心者だけでなく、アイリッシュ音楽にあまり触れたことのない演奏家の方も含まれます。
アイリッシュ音楽を始めた方のゴールというか、目標地点は「アイリッシュセッションに参加する」になると思います。
ぜひこの記事を参考にアイリッシュ音楽を楽しんでみてください。
実際に演奏してみたいと思ったら、まずは楽器を用意しましょう。
新潟では現在ティンホイッスル、アイリッシュフルート、ボタンアコーディオン、コンサーティーナ等だいたいのアイリッシュ音楽で使用される楽器の所有者がいるので、気になるものがあったら触らせてもらうことをお勧めします。
既にやりたい楽器が決まっている方はその楽器を、特に決まっていないという方はまずはティンホイッスル(D管)をお勧めします。
ティンホイッスルは比較的安価で、アイリッシュ音楽の入門楽器としてよく使われています。
国内であればケルト笛屋さんでの購入が最もスムーズです(輸入代行もやっています)。
それぞれ何のメーカー、どういった価格帯のものを購入すればいいのかは多くの意見があります。
個人的の意見としては、ひとまずなんでもいいから買ってみることをお勧めします(蛇腹楽器の場合はケルトの笛屋さんで販売されている10万円以上のものを)。
だいたいこの辺りを買えばスローエアやワルツ、ジグ、ゆっくりめであればリールに対応できます。
やる気のある方は最初から中位機種以上のものを購入しましょう(蛇腹楽器の場合は35万円以上、フルートは20万円以上、ティンホイッスルは3万円以上)。
※上記の価格帯はあくまで個人のおすすめです。必ずしもこの価格帯の楽器が必要という意味ではありません。
※楽器購入については気軽にご相談ください。
※ティンホイッスルとアイリッシュフルートはD管、コンサーティーナはアングロコンサーティーナ(C/G)、ボタンアコーディオンはダイアトニックのB/CもしくはC#/D、バンジョーはテナーバンジョー(4弦GDAEチューニング)から選んでください(それ以外の種類はアイリッシュ音楽ではあまり使われないものになります)。
アイリッシュ音楽のセッションでは、楽譜を見ずに耳で曲を覚えて演奏することが一般的です。
とはいえクラシックと違い、ざっくりメロディーさえ覚えていれば多少違っていたとしても成立するおおらかな伝統音楽なので、1曲ずつゆっくり覚えていきましょう。
覚え方については毎月サークルとして公式開催している練習会で示しています(詳しくは練習会についてを参照)
ざっくり流れとしては
①音源をひたすら聴く
➁音名を歌って覚える
③楽器に指をつけながら音名を歌う
④実際にゆっくり演奏してみる
というものです。
個人的に①→②に移行する際に音名を耳で聞いて判別(耳コピ)するのが最初は難しいと思いますので、②の時点では楽譜を見ながらでもいいと思います(③からは楽譜無しで)。徐々に楽譜を使わずに耳コピできるようにしましょう。
同様の手法でフルート奏者の豊田耕三さんが1曲ずつレッスン動画をあげてくださっています。最初の50曲は無料なのでぜひご覧ください。
ケルトの笛屋さんのhataoさんが毎日演奏を1曲楽譜付きで紹介しているので、曲覚え用に視聴してみてください。
楽譜が必要な方は以下を参照⤵
参考楽譜
・Foinn Seisiún Book 1(アイルランド音楽家協会発行の楽譜集・115曲収録)
楽譜[PDFファイル]
音源[Youtubeのリンク]
・はじめようアイリッシュセッション (ケルトの笛屋さんhatao著・100曲収録)
①の音源を聴く作業はとても大事です。
アイリッシュ音楽をあまり聴いたことがない方からは、「全部同じ曲に聞こえる」と言われることがありますが、熊倉的にはK-POPやクラシックの曲に対して同じ感想を持っています。
要するにどれだけ聴きこんだかが大事だと思うので、たくさん音源を聴きましょう。
おすすめ曲のプレイリストを共有しておきますね[Apple Musicのリンク]。
一般的に覚えた曲数が30曲を超えてくると、覚えるスピードが上がってくるそうです。
めげずに頑張りましょう!
アイリッシュセッションは、演奏者が集まって、アイリッシュ音楽の曲(tune)を一緒に演奏する場です。
コンサートのようにステージ上の演奏者を観客が聴く形式ではなく、参加者同士で曲を共有しながら演奏するのが特徴です。
知っている曲だけ参加し、知らない曲は聴いているだけでも大丈夫です。
新潟では毎月アイリッシュセッションを開催しています(詳しくはアイリッシュセッションについてを参照)
参加者のレベルは問わないので、1曲でも弾けるものがあればぜひ参加しに来てください!
飲みに来るだけ、お話ししに来るだけでも大歓迎です。
新潟のアイリッシュセッションの進め方は他の地域のセッションと特に大差はありません。
曲出しを始める人は曲の名前もしくは旋律を弾いて何の曲を弾くか伝える(いきなり演奏を始める場合もあります)
曲が全員に共有されたら曲出し役の人が演奏を始める
その曲を知っていて演奏が可能な人のみ途中から演奏に混ざり始める
演奏が終わったら拍手をするなどして軽くお話をしながら(弦楽器の人はチューニングをしながら)次に曲出しする人は準備を始める
というものをひたすら繰り返す感じです。
アイリッシュセッションでは、1回の曲出しでReel → Reel → Reelのように複数の曲を続けて演奏することがあります。このひとまとまりを「セット」と呼びます(もちろん1曲のみでも可能です)。
いかに良いセットを作るかがセッションの醍醐味です。
初心者の方であれば楽譜を見ながらの参加も大歓迎です!
県外に出る機会がありましたら、ぜひ日本各地のアイリッシュセッションに参加しに行ってみてください。
各地のセッション情報につきましてはSessionGOというWebサイトに日程等が投稿されているので、覗いてみてください。
東京限定であればアイリッシュライブボードというサイトが参考になります。
東京以外にも松本や仙台、弘前など地方でも毎月セッションが開催されています。
演奏される曲などそれぞれの地域性がみられるのもセッションの醍醐味です。
各地のセッションを軽く紹介⤵
・仙台(Irish Pub Craic仙台一番町)・・・社会人アイリッシュ音楽サークル「あいりっしゅ」のメンバーを中心としたセッション。
セッションホストはHassyさんとNaoさん
・松本(Storyhouse cafe他)・・・信州大学ケルト音楽研究会 「S-Celts」のOBOGと現役生を中心に参加者は基本10名以上の賑やかなセッションです。
セッションホストはS-Celts OBの下崎嵩登さん
・赤坂(Irish Pub Craic)・・・フルート奏者の豊田耕三さんがセッションホストを務めており、途中でケーリー(アイルランド版社交ダンス)の時間があります。
セッションホストは他2名が日替わりで務めます。
・髙田馬場(British Pub 2nd Half)・・・コンサーティーナ奏者の朱川さん(momoさん)とフルート奏者の大橋さん(かまわぬさん)がセッションホストを務める、参加者層が比較的若めなセッションです。
・代々木(An SÓLÁS Irish Pub)・・・ギター奏者の深江健一さんとフィドル奏者の大渕愛子さんがセッションホストを務めるセッションです。毎回参加者も多くて個人的には一番パブセッションって雰囲気がしておすすめです。
以下セッションの動画を載せておきます⤵