RedisはKVS(キーバリューストア)の1つです。RedHat環境を前提に解説する。
以下のコマンドでRedisをインストールする。
$ sudo dnf install redis
設定ファイルは /etc/redis.conf に格納されている。「bind 127.0.0.1 -::1」でlocalhostのみ接続を受け付ける。「bind * -::*」ですべてのホストから接続を待ち受ける。
firewallで外部接続を有効にする設定は以下のコマンドを実行する。
$ sudo firewall-cmd --add-service=redis
$ sudo firewall-cmd --runtime-to-permanent
「--runtime-to-permanent」は現在の設定をファイルに保存する。
redisサービスを有効化し起動するには以下のコマンドを実行する。
$ sudo systemctl enable redis --now
「enable」のかわりに「restart」とすれば、再起動して変更された設定を反映できる。
次のコマンドでredis-cliを起動する。さらにヘルプを表示する。公式ドキュメントではコマンドを大文字で記述しているが、小文字でもよい。
$ redis-cli
127.0.0.1:6379> HELP @generic
明示的にパスワードを設定するには「$ redis-cli -a パスワード」で起動する。
「>」で始まっている場合は接続中です。「PING」コマンドに対して「PONG」と応答があればサーバーとの疎通ができている。「QUIT」を実行して切断し、クライアントを終了する。
> SET message "Hello World!"
OK
> GET message
"Hello World!"
> DEL message
(integer) 1
> GET message
(nil)
次のコマンドでデータベースの数を確認する。
>CONFIG GET databases
1) "databases"
2) "16"
これはデータベースが16個あるということを意味する。番号が0から15で管理されている。
データベースを3番に切り替える例を示す。
> SELECT 3
[3]>
「[3]」が付くことで、データベース番号を確認できる。
起動時に番号を指定するには「$ redis-cli -n 3」のようにする。
データベースの数を変更するには/etc/redis/confを編集する。32個に増やす例を示す。
databases 32