CopaGloba
親になる過程でのコペアレンティングの認識の形成に焦点を当てた縦断的国際比較研究
アンケート参加協力者説明書
この説明をお読みになり、研究の目的や実施内容等をご理解いただいたうえで、本研究にご参加いただける場合は同意書にご署名をお願いいたします。研究に参加しない、あるいは一度参加を決めた後に途中で辞退されても、不利益を被ることはありません。カップルの双方に回答をお伺いしますが、あなたの回答内容がパートナーに知られることはありません。また、パートナーの回答内容をあなたが知ることはできません。あなたの意思で研究にご参加ください。
1. 研究の意義・目的
「コペアレンティング」とは親になるカップルが共に育児に参加していく関係性を示す言葉です。今までの研究では、協力的なコペアレンティングは、仕事と家庭での役割の両立を容易にし、ストレスを和らげ、またカップル間の平等と家族のウェルビーイングを向上させることが実証されています。
このCopaGloba研究プロジェクトは、親になる過程(出産前後)で,コペアレンティングに関する認識をどのように形成するかを明らかにすることを目的としています。
日本、フィンランド、ポルトガルの3か国が参加する国際比較調査です。比較によって、社会保障制度、福祉政策や家族支援制度、文化規範がどのように一家族のコペアレンティングの形成に影響するかを明らかにします。
2. 研究方法、研究期間
この研究は、インタビューとアンケートによる調査に分かれています。
アンケート調査ではセキュリティの保護をしたインターネットの調査システムを利用して、ウェブ上でアンケートにご回答いただきます。
なお、アンケートは2回予定しています。2回目のアンケートはおよそ1年半から2年後に行います。研究期間は2023年9月までを予定しています。
3. 研究対象者として選定された理由
この研究は、第1回アンケート調査を行う時点で、出産を1~3か月後に控えたカップルを対象としています。カップルの双方がご協力いただくことに同意し、インターネットを利用したオンラインでのアンケートに応じてくださる方にご協力をいただいております。
4. 研究への参加と撤回・辞退について
研究の趣旨をご理解いただき、ご参加ください。参加するかどうかはご自身で決定できます。回答を始めた後でも、参加を取りやめたければ途中でやめることもできますが、送信ボタンを押した後で回答内容を取り消したり、削除したり、変更したりすることはできません。カップルのいずれかが調査協力を続けられなくなった場合は、調査は終了します。
5. 研究に参加することにより期待される利益
アンケートへご回答いただいた方へ謝礼をお送りします。
しかし、この研究に参加することにより、直接的に研究があなたの利益となることはありません。日本において一家族のコペアレンティングがどのように形成されるのかが明らかになり、この結果を他の国と比較することによって、社会保障制度、福祉政策や家族支援制度、文化規範がどのようにコペアレンティングに影響するのかに関する理解が進みます。研究結果を基に良好なコペアレンティングの形成に役立つ政策形成や文化規範の変化を推進することによって、社会に貢献することが期待されています。
6. 予測されるリスク、心身に対する不快な状態や影響
この研究の参加には、身体的な危険は伴いません。しかし、アンケートへの回答を進めるなかで、現在や過去のつらい経験を思い出されることがあるかもしれません。質問には、あなたの家庭のことなど、個人的な事柄が含まれています。回答することがつらい場合や、回答したくない質問には、無理に回答しなくて構いません。
アンケートに参加される時点で、お名前、ご住所、連絡先をお伺いしますが、アンケートの回答とは分離して保管するので、回答はすべて匿名となり、個人の秘密は守られます。
できるだけすべての質問にお答えいただければ幸いですが、中にはお答えになりにくい質問があるかもしれません。その場合には「わからない」「答えたくない」を選んで、先に進んでください。
7. 研究成果の公表の可能性
この研究の結果は、個人が特定されないよう十分に配慮・処理をしたうえで、学会発表や研究論文などを通じて公表いたします。
8. 守秘義務、個人情報、研究データの取り扱いについて
調査の回答は研究以外の目的で使用されることはなく、守秘を約束します。また、個人情報を保護するため、質問紙におけるお名前は研究データから取り除き、仮名や符号に置き換えて管理します。2回にわたる調査のデータが同一の調査者であることが確認できるよう、またデータ開示や廃棄のご希望にお応えするため符号とお名前の対応表を作成いたしますが、対応表はそれぞれにパスワードを設定した別の記録媒体にて保管します。原則としてデータはインターネットに接続されない状況で処理を行います。ただし、国際調査のためクラウドサービスを使用する場合は、機密管理の確保に十分注意し、また最小限の範囲で行います。データを保存したメディア、紙媒体については鍵のかかる棚にて厳重に保管します。
9. 研究に関する資金源
この研究は、フィンランド学術協会Suomen Akatemiaの補助及び東洋大学の補助を受けて実施します。
9-2.2021年度開始の産前調査の参加者及びデータの取扱い
2021年12月以降に新たに参加者を募集した産前調査は、東洋大学国際共生社会研究センターの研究事業として東洋大学重点研究補助金を利用して実施します。原則として上記の1.から8.に基づいて実施しますが、調査環境の変化に伴い2回目のインタビューを実施しない場合があります。収集したデータは東洋大学の研究倫理規程に基づき取り扱い、東洋大学で保管します。
10. 研究責任者、研究者、および問い合わせ先について
この研究の責任者は東洋大学国際学部教授藪長千乃です。研究内容に関するご質問は、以下の連絡先までご連絡ください。
また、研究責任者、研究分担者の研究倫理等に関する問題が発生した場合は、東洋大学国際共生社会研究センター<email: cesdes@toyo.jp>までご連絡ください。
研究責任者:東洋大学国際学部教授 藪長千乃 yabunaga@toyo.jp
研究分担者:東洋大学国際学部助教 伊藤大将 ito120@toyo.jp
住所 〒112-8606 東京都文京区白山5-28-20 東洋大学国際学部 03-3945-8426