視覚障がい者の生活
視覚障がいとは
視覚障がいの種類
・視力障がい:弱視、強度弱視、盲の3つに分類される。
・視野障がい:視野がところどころ欠けたり、極端に狭くなったりして部分的にしか見えなくなる。
・色覚障がい:正常な人と色の見え方が異なる。
・光覚障がい:光の強さを判断する機能に異常がある。
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視覚障がい者の人口
平成28年の調査結果によると身体障害者手帳所持者4,287(千人)のうち312(千人)の人が視覚障害者である。
出典:厚生労働省 「生活のしづらさなどに関する調査」(全国在宅障害児・者等実態調査)
出典:厚生労働省「身体障害児・者実態調査」
視覚障がい者のICTサポート
ICT利用の実態
1990年代にはPC-Talkerなどの読み上げソフト、2009年にはボイスオーバーが組み込まれたiPhoneが発売され、視覚障がい者の方でもパソコンやスマホを使いやすい機能が追加されてきました。しかし、今日では約8割の視覚障がい者の方がICTを有効に使っていないという結果が出ています。ICTを活用したサービスや政策は日常に溢れており、これからも日常の必須ツールになることが想定されます。そのため、視覚障がい者の間のデジタルデバイドの解消を進めていくことが求められます。
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スマホの利用
・iPhoneの場合ボイスオーバーという文字の読み上げをする標準搭載機能がある
(Androidの場合はアクセシビリティ)
・紙媒体のものを写真に撮って文字に変化させて読み取る
・アプリで対象物の色を判別できる
・ビデオ通話で他の人に映し出した物や景色を見てもらい操作の方法や道案内をしてもらえる
音声ガイドの有効性
音声ガイドの役割
・音声やテキストの文字で情報を伝えることができる
・施設内の案内ができる
┗ 順路の誘導、トイレや非常口等の案内
音声ガイドの必要性
・視覚障がい者の方でも作品の情報や内容をイメージしやすくなる。
・ 付き添いの人がいなくても楽しむことができる。
・映画、博物館、美術館など文化芸術を楽しむことができる。
障がい者による文化活動推進に関する法律
"文化芸術を創造し、享受することが人々の生まれながらの権利であることを鑑み、国民が障がいの有無にかかわらず、文化芸術を鑑賞し、これに参加し、又はこれを想像することができるよう、障がい者による文化芸術を幅広く促進すること。"
文化庁「障がい者による文化芸術活動の推進に関する法律の施行について」
上で定められている法律からも障がいの有無に関係なく文化芸術を楽しむために音声ガイドは有効であることがわかります。