コミュニティ・ナレッジ研究室では,いくつかの研究課題に対して取り組んでいます.
1)熟練者の知識構造化手法の提案
熟練者の知は、彼ら/ 彼女らの培ってきた経験や思考に基づいて、暗黙的に構成されているケースがほとんどです。そのため、熟練者の知の一部を適切に形式知化していくことが、その組織や集団のためには重要になります。
本研究テーマでは、現場の観察や熟練者へのインタビューを通じて、現場で本当に活用される知識の在り方を探求し、適切な形での構造化を目指します。
2)知識伝承活動の社会実装
知識は、現場の中で活用され、継承され、新たに創造されていくことが重要です。本研究テーマでは、情報デザインや社会科学の研究者と連携し、新たな知識伝承活動とそれを支える技術やシステムについて探求します。
3)コミュニティを支える対話の探究
コミュニティを形成するためには,コミュニケーションが重要です.コミュニケーションの種類は,対面対話,テキストチャット,電話,オンライン会議,VR空間での対話など多種にわたります.
本研究室では,会社や組織における円滑かつ自然な対話による情報・意図の伝達に向けた,対話の基礎的な理解を深めるために探究します.
本研究室では、これらのテーマについて、製造業現場・介護現場・コンサルティング会社との共同で研究し,実践的な場での社会実装を目指した研究を行っています。
また、上記の研究テーマに関連する基礎技術や知見の発見に関する研究も並行して行っています。例えば、知識伝承活動で行われるワークショップにおけるファシリテーション技能や対話戦略の構造化・システム化などを探求することで、学術的な観点から社会を支える研究を目指します。
教員
北陸先端科学技術大学院大学
先端科学技術研究科 トランスフォーマティブ知識経営研究領域
講師
<経歴>
2019 同志社大学 情報工学専攻修了 博士(工学)
2019~2022 産業技術総合研究所 ポスドク
2022~2024 北陸先端科学技術大学院大学 特任助教
2024~ 北陸先端科学技術大学院大学 講師
<所属学会>
1.人工知能学会 2.電子情報通信学会
<その他>
2025~ 株式会社EdgeLab アドバイサー