ごあいさつ

　このたび日本認知心理学会第22回大会の開催を帝京大学でお引き受けすることとなりました。今大会は帝京大学八王子キャンパスでの対面開催とオンライン併用で、2024年6月1日（土）、2日（日）の開催といたします。ウィズコロナ時代のオンラインでの学会開催は、介護や育児といったライフイベントなどにより、遠方の学会参加が難しくなるという問題を解消するきっかけともなりました。一方で、顔と顔を突き合わせて対面で議論し合うことの素晴らしさについても再確認されたことと思います。多くの方が実りある形で学会に参加できるように工夫してまいります。

近年の生成AIやバーチャルリアリティ技術の発展、コロナ禍がもたらしたリモートでのコミュニケーションがもたらす相互作用など、変化し続ける環境がヒトの認知にどのような影響を及ぼすのか、認知心理学からどのような新しい提案をすることができるのか、活発な議論を交わせる機会となるようにしてまいります。

また、帝京大学では2023年度に大学院に心理学専攻心理科学コースが設置されました。認知心理学の研究を経て身につけた知識や技術を実社会でどのように活かしていくのかというキャリアの問題などについても、これからの進路を考える学部生の方も交えて意見を交わす機会となれば幸いです。

大会準備委員会の委員として、早川友恵先生、飯島雄大先生、矢追健先生（以上、帝京大学文学部心理学科）に加わっていただきました。さらに、早稲田大学の川崎弥生先生、東京大学の浅野倫子先生、専修大学の小山貴士さんにも委員としてご協力いただくことになりました。本大会は第21回大会に続いての多摩地区での開催となります。最寄駅からバスでお越しいただくというご不便をおかけしてしまいますが、丘の上からの景色をお楽しみいただきながら、皆様に充実した時間をお過ごしいただけるよう、委員一同尽力いたします。皆様にお目にかかれることを楽しみにしています。

2024年1月吉日

第22回大会準備委員長

実吉 綾子