新しくコスチュームを6点製作しましたのでご紹介いたします。
民族衣装は、その土地での暮らしに適したデザインが採用されており、現在においても民族のルーツとして、特別な気持ちで着用する衣装だと思います。
各々が理想とする暮らしを、ミニチュアサイズで並べて遊ぶシルバニアにおいても、それぞれのお人形のアイデンティティに寄り添った衣装を着せることは、遊びの幅を広げてくれます。
それで今回はアジア、インド、中近東のオリエンタルな民族衣装をベースに、その土地とゆかりのあるお人形や、イメージに合うお人形を選んで、コスチュームを考えてみました。
是非シルバニアの世界でも東洋風の異国趣味を取り入れてみてください。
中国の伝統服、チャンパオ(長袍)をイメージして作ったコスチュームです。
お父さん用は、カンフーや太極拳などの武術の達人のイメージで。
お母さん用は、ボディコンシャスなチャイナドレスのデザインをあえて外し、普段着としても使えるカジュアルな印象に仕立てました。
また耳飾りをつけてお団子頭にすれば、イベントや行事、結婚式などの祝いの席でも様になります。
なお大きめサイズで仕立てていますので、クマさんやゾウさん、ライオンさんにも着せ替えられますが・・・、是非パンダさんに着せて欲しいです。
インドの民族衣装である、サリーやクルタをイメージして作ったコスチュームです。
というのが、私の中のインドのイメージ。特に濃くハッキリした色合わせのサリーには目を奪われますよね。
そんな「インドらしさ」を表現するために、今回は発色性が美しいシルクを、サリーとターバンに贅沢に使うことで、そこはかとなく高級な感じを出してみました。
サリーの製作にあたっては、一枚布であるサリーを巻きつけた状態で表現することに苦労しましたが、試行錯誤の末、最終的には見る角度で雰囲気が変わる、左右非対称なデザインが面白い一着に仕上がりました。
お父さんは頭にターバンを巻くことで、お母さんのサリーと釣り合いが取れるようにしています。是非セットで揃えて遊んでみてください。
「アラジンと魔法のランプ」「アリ・ババ」「船乗りシンドバット」など、アラビアンナイト(千夜一夜物語)の冒険物語に登場しそうな衣装をイメージして作ったコスチュームです。
キュッとズボン裾を絞ったアラビアンパンツや、羽織裾の結び、ターバンのドレープが生み出す量感から、冒険者としての風格が感じられる、重厚な衣装に仕立てました。
まさにオリエンタル!架空の衣装であるだけに、作っていてとても楽しかったですし、きっと楽しんで遊んでいただける一着です。
和婚をイメージして作った婚礼衣装のセットです。
シルバニアさん用のウェルカムドール衣装として使えたらいいなと思い、以前製作・出品した羽織袴に合わせて、今回は花嫁さん用の白無垢を製作してみました。
特に和装は一番印象に残る服のディテールを強調することで「そうみえる」ように製作しています。
羽織袴だと羽織の梵天。白無垢なら「紅白=おめでたい」という、日本人らしい色彩心理を利用して、ハレの日にふさわしい一着に仕立てました。
また打掛を前開きにして、懐剣(かいけん)のふさを打掛の留め具にすることで、無駄のないデザインにまとめたのもポイントです。
ふさは丸紐をコームでほぐして作っています。
ふさは触るとすぐにばらついてしまいますが、水で湿らしてコームで整えると元の状態に戻ります。お手入れの際にご参考ください。
今回は狩衣も再販いたします。是非由緒ある和の雰囲気を感じながら、結婚式という輝かしい人生の門出にふさわしい演出をお楽しみください。
出品は2024年4月17日(水)を予定しています。ご縁がありましたらどうぞよろしくお願いいたします。
カリリロ