今回は新作・再販作品の中から、赤色のギンガムチェックとストライプ生地を使用した、レトロ・カントリーなユニフォームやコスチュームをご紹介いたします。
森のパン屋さんは、私が子供の頃に一番並べて遊んだシルバニアです。
ショーウィンドウの限られたスペースに、シルバニアのパッケージの真似をしながらパンやケーキを並べるのが好きで、よくお店が開店するまでを想像しながら一人遊びをしていました。
また付属のコック帽を被せるだけで、手持ちのお人形をパン屋さんの店主に見立てられることから、子供ながらにコック帽が遊びの必須アイテムだったことを今でも覚えています。
今回ギンガムチェックのユニフォームを再販するにあたり、そんな子供時代の思い出を参考にしながら、もう一度童心に帰って作品の見直しをしました。
子供の頃にコック帽一つで遊びの幅を広げられたように、ユニフォームには目に見える形で役割やお店のイメージを与えることができます。
今回のようにバラバラのお人形に着せ替えた場合でも、自然と彼らが同じお店で働いていると、見る側に認識させられるのが、ユニフォームならではの魅力です。
さて彼らはどんな経緯で、パン屋さんで働くようになったのでしょう?
パン種のように物語がどんどん膨らみそうですね。
アメリカ合衆国を擬人化したキャラクター、アンクル・サムをイメージして作ったコスチュームです。
プロパガンダや風刺画などに描かれるサムおじさんは、どれも奇抜なファッションをしているイメージがありましたが、よく見てみるとスリーピース・スーツに、トップハットを合わせた正統な礼服を着ています。
そこにストライプ柄を取り入れたら、途端にコミカルな印象に服装が変わるのが、作りながら面白なと思いました。
シルバニアの世界でも、ハンバーガーやホットドッグ、ピザやポップコーンなど、アメリカらしい食べ物を提供するお店がありますので、是非アンクル・サムのコスチュームを着せて、場を盛り上げてみてはいかがでしょう。
昔話の絵本に登場するような、のどかな田園風景を歩く一場面を想像しながら仕立てたカントリードレスです。
ブリューゲルやフェルメールなどの名画に描かれている中世の庶民生活や、近代絵本の挿絵のような懐古的な服装を参考にデザインを考えました。
お人形の種類によって受ける雰囲気や印象も変わってきますので、試しに色々なお人形に着せ替えて遊んでみてください。
出品は2023年10月29日(日)を予定しています。ご縁がありましたらどうぞよろしくお願いいたします。
カリリロ