新しく和服のコスチュームを4点製作しました。
今回は狩衣(かりぎぬ)や巫女・修験装束など、日本らしい神仏習合のラインナップとなっています。
そんな言葉がしっくりきそうなコスチュームです。是非シルバニアさんに着せ替えて、いとおかしな世界を作り上げてみてください。
アヒルさん専用に製作した狩衣装束です。神主さんや陰陽師をイメージして作りました。
狩衣装束特有のシルエットをシルバニアサイズで再現できるのは、アヒルさんの特殊なフォルムがあってこそ。
小顔ゆえに似合う高さのある立烏帽子(たてえぼし)が、より一層アヒルさんの魅力を引き立ててくれます。
狩衣は平安時代に公家の日常着として普及した装束で、後側の肩先だけ縫いつけられた袖の仕立てが特徴です。
アヒルさんの場合、腕が翼の形になっていますので、着せ替えの際に袖を翼に引っ掛けることで、この特殊な袖の構造を再現しています。
また狩衣の下に合わせた指貫(さしぬき)袴は、前回製作した魔女のドロワーズと同じバレルカット仕様となっています。
座らせやすいように、ゴムを通して裾を絞っているため、絵巻の一場面のような座り姿で飾ることもできます。
ただ着せ替えの際は、布の重なりが多いために着用させにくいと感じるかもしれません。
特におしりの引っ掛かりにご注意を。
指貫袴をアヒルさんのおしり先までしっかりと上げてから、袖に翼を通すようにしてください。
今回は初めてアヒルさんの衣装を製作するため、型紙も一から作りました。
試作の段階では、着物の色に紫を合わせていましたが、神主として巫女装束とセットで着せ替えが楽しめるように、出品用を製作する際は赤色に変更しました。
また狩衣は、生地の種類を綿ローンからタイプライターに変えて、ハリと厚みを出しました。
シルバニアのお人形の中でも特殊なフォルムゆえに、どうしても浮いてしまいがちなアヒルさん。
今回はそんなアヒルさんを、他のお人形さんたちと上手く馴染ませるための方法を示すことができたんじゃないかなと思っています。
今まで製作した和服と並べていただいても似合うと思いますので、是非仲間に加えていただければ幸いです。
子供用サイズで作った巫女装束です。
共布で袴のリボンを作ってコンパクトにまとめることで、控えめな印象に仕上げました。
ただ簡素なデザインのため、お人形によって似合う似合わないが別れやすいコスチュームでもありますので、お手持ちのシルバニアさんの中で、似合う女の子を見つけてあげてください。
巫女さんは現代においても、条件を指定しての募集が認められている職業ですので、はじめはその慣習に従って、お姉さんサイズで試作をしました。
でも街でオシャレを楽しむお姉さんたちに巫女服は地味すぎて似合わなかったため、子供用サイズで作り直すことに。
結果的には女の子が一番、狩衣を着たアヒルさんと一緒に並べた時のバランスが良く、お互いがお互いを引き立て合えるコスチュームにまとまりました。
是非狩衣とセットで合わせて、シルバニア世界のサンクチュアリを作ってみてください。
奈良県・金峯山寺(きんぷせんじ)で販売されているテディベア「くまぶしくん」を模して作った、シルバニアサイズの山伏装束です。
山伏装束は、2年前に一度試作したことがありますが、今回は頭巾(ときん)の形やゴムの色、長さを見直すことで、スッキリとした見た目に仕上がっています。
また結袈裟の梵天(ぼんてん)の色も白から赤に変えて、階級も華やかさもアップ↑↑↑しました。
頭巾はキャラメルイヌさん以外にも被せることができますので、是非山伏装束が似合うシルバニアさんに着せ替えてあげてください。
お坊さんシリーズに新しく修行僧のコスチュームが仲間入りしました。
袈裟(けさ)付きの正装とは違って、日常着の作務衣(さむえ)に似たデザインに仕立てた略式の法衣です。
笠作りは、編み笠をどうやって布で作るか?という好奇心から始まりました。
色々と考えている内に、帽子を作る要領で、トップクラウンに下がりブリムを付けたら三度笠のようになるんじゃないか?という発想が浮かび形にしてみましたが、いかがでしょうか?
帽子の被せ方次第で、遊びの幅も広がるコスチュームです。お気に召されましたら、どうぞよしなにしてください。
出品は2023年10月29日(日)を予定しています。
再販作品もご用意もいたしますので、お楽しみに!ご縁がありましたらどうぞよろしくお願いいたします。
カリリロ