2025年4月より、千葉大学大学院薬学研究院で「臨床薬物治療学研究室」の教授を務めることになりました、山崎伸吾です。
これまで私は、千葉大学病院の薬剤師として、がんや感染症、移植医療や集中治療など多様な疾患の治療に従事してきました。
薬の効き方や副作用は、体の状態だけでなく、生活環境やご本人の意向によっても大きく左右されます。そのため、薬の専門知識にとどまらず、患者さん一人ひとりの背景や気持ちに寄り添う姿勢が何よりも重要だと感じています。
また、よりよい薬や治療法を見つけるためには研究も必要です。
薬剤師が現場で働きながら研究をすることは簡単ではありませんが、「もっとよい薬物治療を届けたい」という思いが支えになっています。
この研究室では、薬の知識だけでなく、実際の医療の現場を想像しながら学べる環境をつくりたいと考えています。そして、医療を支える幅広い視野を持った薬剤師や研究者を育てていきたいと思います。
これからも地域や社会とつながりながら、薬の力で人々の健康に貢献していきたいと思います。
どうぞよろしくお願いいたします。