動物の生きざまの記述(自然史)を軸に研究しています。

特に淡水魚が大好きです。

自然観察からアイディアを得ることが多いので、方向性はとっちらかってる気がします

研究①魚の睡眠 Sleep in fish 

魚って眠ると思いますか?

 実は...眠るんです!


川や海や湖に潜っていると、時折眠っているような個体(右 写真・動画)に遭遇します。

  この魚、眠っているようにみえませんか?? 


睡眠は魚のみならず、クラゲからヒトに至るまで多くの動物で存在します。

ヒトでは人生の約1/3を費やすほど身近な行動ですが、実は睡眠にどのような機能、意義があるかよくわかっていません。



私は、魚から睡眠を理解したいと思い、現在次のような研究を行っています。
  ・どのような行動のとき眠っているか
  ・いつ・どこで・どんな個体が眠っているか
  ・魚はなぜ眠るのか

もう少し教えろ!な方↓

睡眠っぽい行動は、 ・休息姿勢 ・高い覚醒閾値(刺激に対して反応しにくい) ・睡眠ぽい行動を剥奪した後のリバウンド    など
これらのような睡眠の特徴を満たせば、行動学的に睡眠とみなします。
このような行動学的なアプローチによって定義される睡眠は、”行動睡眠”とよばれます。
私は”行動睡眠”を使って、どんな個体がいつどこで眠るのかを調べています。
私たちは眠っている時、はたかれたり大声を出されないと起きませんよね?動物たちも同じで睡眠中は周囲への警戒心が下がります。

そうすると、、、自然界でそんな無防備な状態でいることって危険じゃないか?そしたら安全な場所や時間に眠るのか?などなど妄想が広がりませんか??
動物が野外でどのように、何のために眠るのか、早く明らかにしたいですねー!
業績:Furusawa C, Koizumi I. Behavioural sleep in salmonid fish with flexible diel activity. Animal behaviour.(Accepted) 

研究②冬の生態学 Winter ecology


1年の中でも最も厳しい季節、冬

 生命の気配がない白銀の世界で動物たち どのように関わり合い、生き延びているのか??

 うーーーーーーーーん、、面白そう!!!!!

特に、冬季の調査は過酷なため、冬の生態はわかっていないことも多いです。

 僕の研究対象のサケ科魚類では冬になると 夜行性になることが知られています。 めちゃめちゃ不思議で面白くないですか!!!?
 詳しくは小泉さん(指導教員)がまとめたサイトがあるので ぜひ見てください こちら

基本的に、野外観察から得られたアイディアを原動力に、    思い付きで面白そうなことを調べています。
寒さには強い(正確には生き物への探求心が上回る)ので、極寒の北海道でしかできない研究をしたいです。

生き物の気配を感じません。。ね。。

冬 (特に夜)は川から上がるとすぐにバキバキに凍ります

業績:Furusawa C, Kanazawa-Suehiro Y, Tanaka Y, Fukui S, Yamazaki C, Hosoki T, Koizumi I. (2021)              Local factors affecting winter habitat use of non–native rainbow trout in a boreal stream in northern Japan.                  Ichthyological Research.              Furusawa C, Okamiya H. (2022) Gathering in an empty house: arthropod assemblages overwintering in abandoned              hornet nests. Ecosphere. 

   Futamura R, Furusawa C, Okamiya H. Winter gifts for river ecosystems: a massive supply of earthworms in early winter.             Ecology and Evolution. 2022. (accepted)


2021年1月1日初潜り

外気温-10℃でも元気に泳ぐやまめちゃん