1000年前、勇者が魔物を統べる魔王を封印することで、その世界に平穏が訪れた。
しかし、1000年という時を経て封印が弱まり、魔法に目覚める人間や、魔物に意識を乗っ取られ暴れまわる人間が観測されるようになった。
そんな折、新たな勇者が生まれた。再び魔王を倒す使命を背負って。
長い旅路の末、魔王城にたどり着いた勇者たち。
それぞれの想いを胸に魔王城にの城門に手をかけたものの、突然眩暈に襲われてしまう。
目覚めると、魔王城のエントランスにいた。
そして告げられる。
「勇者を殺せ、さすればここから出ることを許そう」と。
また、勇者にはこう告げる。
「皆殺しにすれば、己の使命を果たすことを赦そう」と。
勇者VSその他の命を賭けたデスゲームが、今始まる─
地球から異世界転生した日本人、波瀬コウキ。
チート能力なんて無しに無双ができるはずもなく・・・
はじまりもおわりもないその世界で、なにもない自分でも生きていいと思える理由を探す、そんな物語。
未定