2013CECAM生態班活動報告
2013CECAM生態班活動報告
CECAM生態班(魚グループ)では、2011年2月から移動性魚類の生息場利用に関する調査・研究をミンダナオ島のラギンディンガンで行ってきました。研究第二弾となる、超音波テレメトリーを用いて水産有用魚類のリーフエッジ付近の鉛直移動を調べる現地調査が2013年10月をもって終了しました。得られた結果は現在解析中ですが、一部の魚が顕著な鉛直移動を行っていることが明らかになっています。
またラギンディンガンでは、2012年のプエルトガレラに引き続き、遺伝子解析によって魚類の仔魚分散過程を調べるために、2013年5-7月にターゲットのクマノミの採集を行いました。毎日へとへとになるまで潜り続けた結果、計約1400個体からサンプル(主にヒレのみ)を得ることができました。今後の解析結果を見るのが楽しみです。
2013年10月にはラギンディンガンのトバホン村で地元の方々を対象とした研究成果フィードバックセミナーを開催しました。参加者は皆我々の話に真剣に耳を傾けていました。セミナーにはなんと赤ちゃんや犬まで駆けつけてくれました!