2011年9月合同集中調査を行いました
2011年9月合同集中調査を行いました
CECAMプロジェクトとして通算3度目の合同現地調査が2011年9月8日から25日までの日程でプロジェクトの研究サイトであるボリナオ海域、西ビサヤのギマラス海峡周辺海域、ミンダナオのナーワン海域を対象に行われました。フィリピンの雨期にあたる9月の調査は2010年9月の調査に引き続き2度目となりました。日本とフィリピンの研究者が参加した今回の調査ではローカルスケールでの生態系動態とコネクティビティの季節変動を観測することを主な目的としました。
具体的な調査内容としては、1)メモリ搭載型観測機器を現場海域に多点設置することによる流動・水質・生物パラメータの時空間的な連続測定、2)多地点における採水と水質の鉛直測定、3)海底地形調査、4)漂流ブイ追跡調査、5)電気抵抗度の断層測定とラドン濃度計測による地下水調査、6)底質と微細藻類の採取、7)サンゴと海草の各種調査、8)魚の追跡調査を行いました。また調査期間中には長期海域モニタリングシステムであるContinuous and Comprehensive Monitoring Systems (CCMS)がボリナオの養殖エリアとサンゴ礁エリアの2か所で稼働し始めました。
また調査を行うにあたりこれまでと同様に今回も流動や水質を測定する機材が日本から多数搬入されました。
調査期間中の様子はデータベース内の「CECAM survey pictures September 2011」をご覧下さい。