CECAMプロジェクト会合 in 長崎・高知
CECAMプロジェクト会合 in 長崎・高知
2012年6月25日から30日まで、長崎県および高知県にCECAMプロジェクトのポスドク以上のフィリピン側・日本側メンバーが集い、進捗把握と今後の方向性に関する熱心な議論が行われました。調査期間中は、どうしても詳細な研究成果の共有や深い議論をする時間が取りにくく、また日程等の点から他グループとの密な交流にも限りがあるため、予定していた時間を越えての会合が続きました。主なトピックは、(1)得られた成果の共有、(2)次回合同調査・実験の詳細および個々の課題に対する追加調査、(3)CCMSの設置状況および陸源負荷測定のためのセンサー設置、(4)IDSSのためのデータベースおよびモデルの開発方針、(5)若手の能力育成、についてでした。本会合のホストは長崎大学水産学部の梅澤有准教授と高知大学大学院総合人間自然科学研究科の中村洋平講師(当時、現准教授)で、フィリピン側から8名、日本側から13名が参加しました。会合の合間には、長崎県では、大村湾で熱帯域とは種組成や丈の異なる温帯域の海草藻場を観察すると共に、諫早湾干拓事業で築かれた堤防を見学しました。高知県では、柏島の黒潮実感センターを訪ね、神田優博士が地元の漁業者・ダイビング業者・教育機関などと連携して精力的に推し進めている「人と海とが共存できる場所」としての持続可能な里海づくりについて、学びました。黒潮生物研究所では、水中で安全に行えるオニヒトデの駆除方法が、参加者の関心を集めていました。