八王子の郷土刀・下原刀
八王子の郷土刀・下原刀
「下原刀(したはらとう)」は、東京都八王子市にかつて鍛冶の拠点を持ち、独特の鍛造技法「下原肌(したはらはだ)」を特色とした日本刀の一種です。
江戸時代末期まで続いたその伝統技術を、地域文化として継承するため、武州のよりあいでは復元・体験・保存活動を行っています。
当会では、下原刀の復活プロジェクトとして以下のような取り組みを行いました。
地元産の砂鉄を用いて「たたら製鉄」から刀鍛造に至る市民参加型のプロセスを実施。
約20年にわたる研究と協働で、「平成最後の下原刀」として、刃渡り71.5 cmの復元刀を制作し、2019年4月25日には約164年ぶりとなる高尾山への奉納を実現しました。
刀の研鑽・保護・展示・体験講座を通じて、次世代への文化継承および地域振興に資する活動を展開しています。