Avogadroは、オープンソースの分子エディター/ビューアーです。バージョンは1.xと2があり、それぞれやや系統が異なっています。
Windows、MacOS、Linux用のバイナリは
・Avogadro 1.x・・・Sourceforge
・Avogadro2・・・・Github(2021年5月8日現在開発版)
からダウンロードすることができます。
ちなみに、任天堂のWiiにAvogadroの機能を盛り込もうというWiiChemプロジェクトというものもあるそうです。
Avogadro 1.xの多言語化の作業は、以前Launchpadで行われていましたが、現在は停止しているようです。(一方、Avogadro2の多言語化はWeblateで現在進行中です。(2021年5月8日現在))
例えば、Avogadro 1.2 のソースコードをダウンロードすると、その中の i12n/avogadro及び i12n/libavogadroフォルダにそれぞれja.poという翻訳ファイルがあります。これをQt4 linguistで開き「名前を付けてリリース」で「avogadro_ja_JP.ts」「libavogadro_ja_JP.ts」として保存したものが「日本語化ファイル」になります。
ただし、本サイトで配布するファイルは、それに私がやや手を加えたものになります。
日本語化は多くの方々の貢献によるものです。日本語化ファイルは、Launchpadのガイドに示されているとおり、修正BSDライセンス("3-Clause BSD License" )が適用されます。
当方の環境がWindowsのため、Windowsの場合について説明します。というか、Avogadro 1.x は、MacOS版とLinux版ではすでに日本語化済みで、未対応はWindows版だけのようですが・・・。
下のダウンロードボタンを押してi12n_210503.zipをダウンロードしてください。解凍するとi12nというフォルダができますので、install_dir\Avogadro\share\avogadroにフォルダごと入れればOKです。
(1.2.0n for Win32の場合)
install_dir\Avogadro
├─ bin
├─ include
├─ lib
└─ share
├─ application
├─ avogadro
| ├─ builder
| ├─ crystals
| ├─ fragments
| └─ i12n
├─ libavogadro
└─ pixmaps
日本語化されないメニューやツールチップも多々あり、「ビュー(V)」と「表示(V)」が二重になっていたりしますが、とりあえずということでご容赦ください。
Avogadro 1.x の現時点(2021年5月8日)での最新版は、Avogadro 1.2.0nです。一方Sourceforgeで配布されているWindows用のバイナリをインストールしても、「MSVCP100.dllが見つかりません」や「MSVCR100.dllが見つかりません」とメッセージボックスが出てAvogadroが起動しないことがあります。これはMicrosoft Visual C++ 2010 再頒布用パッケージがインストールされていないためです。
この場合、上のリンクから、vcredist_x86.exeをダウンロードしてインストールしてください。
間違えやすいのは、「64ビットWindows PCを使っているから」と、vcredist_x64.exeをインストールしてしまうことです。Sourceforgeから配布されているバイナリは、32ビットアーキテクチャで開発されたものですので、ここではvcredist_x86.exeをインストールするのが正しいです。
なお、マイクロソフトのサイトは頻繁に更新されるので、上はリンク切れかもしれませんが、その場合はGoogleなど検索エンジンから「Microsoft Visual C++ 2010 再頒布用パッケージ」と検索してください。