サービスと思いやりの狭間で

先日、僕のマリさんの「常識のない喫茶店」を読んだ。理不尽に怒り散らしてくる客に対して「もう来ないでください」と言ったり、注意して出禁にしたりしているらしい。なんだそれ、めっちゃいいお店じゃないか。たまに、店員さんにぶちギレしている人を見かけるけど、そういう時はきまって私の小さい心臓もぎゅうっと縮んでしまう。理不尽に怒りまくっている人に対しては腹が立って仕方ない。あなたの都合でこちらの気分を害してくるのも、空間に淀んだ空気を放つのもやめて欲しい。
お客様は神様だなんていうけど、客も人間であって神様なんかじゃない。そして、店員も同じく人間なのだ。そりゃ、嫌なことをされたら怒るのは当然のこと。人と人とのコミュニケーションは対等で、どっちが上とか下とか本来ないはずなのに、金を払ったほうがえらいと思っている人は残念ながら一定数いるものだ。

日本のサービスは行きとどきすぎている。うちの母はコンビニで働いているけど、最低賃金でなんでもやりすぎである。幾ら何でも…と思うことが多い。レジ打ちなんて座ってやってくれたらいいし、もっとおしゃべりとかしながら適当にやってくれたらいい。

では、本屋の場合はどうだろうか。大型書店に求めるサービス、いわゆる独立系と言われる小さな本屋に求めるサービス。というか、求めるってなんだろう。そん