会いたい人に思うように会えなかった一年‥

誰しもがそう感じざるを得なかった一年だったのかなと思います。

毎年、年末年始は病院で過ごし、新年は病院で迎える事が多かった我が家は、初詣よりも真っ先に向かう場所が病院でした。

今年はいつになく行動制限がかかる年末年始だけれど、これだけ時間がたっぷりあるのも初めての事。

何年経っても、聖地とも思えるこの場所が我が家の原点であるのには変わりないので、ドライブがてら病院の中庭へ散歩をしに行ってきました。

いつもみたいに誰かに会う約束もせず、ただただその空気を感じに。静寂に包まれた冷たい空気がとっても神秘的でした。


中庭から見上げる病棟を目の当たりにすると、当時の自分達の暮らしを思い出したり、今頑張る家族の姿を想像するだけで、「もし今、この状況下で入院しているならば‥」と置き換えたりと、強く心に感じるものがありました。戻りたいけれど戻れない場所になりつつあるけれど、私達に沢山の事を教えてくれたこの病院、そして今この場で引き続き頑張っている病児やご家族の為に、何かしてあげて欲しいなと常日頃から思っていました。


小児医療NO.1と言われるこの病院も、コロナウイルスとの闘いの中で更なる財政難、医療の逼迫の中で闘っています。併設する「もみじの家」の運営はかつてない窮地に追い込まれているのではないかと思います。病院や施設を運営する事だけで大変である事を十分理解した上で、昨年度BACK HOME projectからは570,314円を下記の内訳で寄付させて頂きました。


【国立成育医療研究センター】

成育基金(アイノカタチ基金) 

・療養環境整備 270,314円

もみじの家基金 

・もみじの家の運営の為 300,000円

物品寄付

・もみじの家ウィッシュリスト CD


会えない状況だからこそ、人の温かさや繋がりがいつも以上に身に染みる一年となりました。

販売ルートが絶たれる中でも、これだけの寄付金額に現れる応援をして頂きました。

誰しもが辛いと思えるこの状況の中で、それでも私達の活動に心を寄せてくださった皆様に改めて感謝の気持ちでいっぱいです。


二回目の緊急事態宣言が出てしまい、病院でも面会時間の制限や行動規制がまた厳しくなってしまったと聞き、心苦しい毎日です。

そんな状況でも、自分達のできる事から支援をしたい。BACK HOMEの洋服を身につける事で、病児やそのご家族、医療従事者を支援できる温かい寄付のカタチを作りあげたい。‥と改めて感じました。


最前線で頑張る医療スタッフの皆さんに改めて感謝をする事から始める一年にしたいと思います。