主な研究テーマ
ヒトと植物の文化・社会的な関わり合いについて、現在中心的な手法であるフィールドワークでの研究に加え、webデータを用いた手法の検証や実証をしています。最近はフィールドワークの割合が増えています。
現在は、モデル植物としてブナ科を対象に、主に日本における科・属・種スケールにおける特性や利用様式の違いについて研究を行っています。
また、多摩どんぐりの会というアクションリサーチを行う市民団体を設立し、グループでの調査・研究を行っています(明治大学 食料経済学ゼミと共同研究)。主にブナ科植物を用いた無関心層への自然観察のきっかけ作りや、多摩市内におけるブナ科・ドングリ文化の発展について研究を行っています。
key words;アクションリサーチ,フィールドワーク,webデータ解析
関連業績
● 本橋 篤・宮﨑希如子・野際稜太・松田理沙・藤本穣彦(2025)、ドングリ料理とキッチン工作からブナ科文化の多様性を探る-「多摩どんぐりの会」のアクションリサーチ(2023年8月-2025年2月)-、多摩ニュータウン研究、27、印刷中
● 本橋篤・宮﨑希如子・藤本穣彦(2025)、東京都多摩市でのアクションリサーチから探る現代のドングリ食文化の在りよう、日本緑化工学会誌、印刷中
● 本橋篤(2024)、ブナ科植物を用いて植物と人の関係を理解する、ワイルドライフ・フォーラム、 29(1)、 pp: 18-19
● 本橋篤・中川智裕・藤本穣彦(2024)、身近なブナ科植物へのアクセスから自然と市民のローカルな関わりを創る-「多摩どんぐりの会」のアクションリサーチ(2022年2月-2023年7月)-、多摩ニュータウン研究、26、pp:58-62
● 本橋篤・藤本穣彦(2023)、人はドングリをどうイメージするか?多摩市のワークショップとWebアンケートから、日本緑化工学会誌、49(2)、pp: 204-207
● 本橋篤(2022) 、webデータを用いたブナ科樹木の関心度の調査、豊橋市自然史博物館研究報告、32、pp:41–50
ブナ科は、日本の森林生態系における主要種です。都市周辺では、緑地や景観作りの目的でブナ科の植栽が多く行われています。都市においてブナ科がどのような生態系機能を担っているかを調べています。最近は、都市のドングリを用いて、先人がやり残したであろうジャンルの形態学研究を行っています。
学生時代にはブナ科堅果の結実量同調の時空間的変動について調べていました。(論文執筆中)
key words;時系列解析,空間統計,フィールドワーク
関連業績
● 本橋篤(2025)、東京都武蔵野市街に植栽されたブナ科6種における堅果の形態特徴、日本緑化工学会誌、印刷中
● 本橋篤 ・古荘寿奈(2024)、ブナ科堅果の硬度測定手法についての提案、日本緑化工学会誌、49(4)、pp:379-383
● 本橋篤(2022)、コナラおよびマテバシイ堅果の形態比較 -都市の個体に着目して-、自然環境科学研究、35、pp: 13–18
● 本橋篤(2021) 、武蔵野市街に植栽されたブナ科5種の堅果形態について、自然環境科学研究、34、pp: 11–15
サブ研究テーマ
長野県軽井沢町におけるツキノワグマの生態に関する研究を行っています(主に学生時代)。特にツキノワグマの行動とブナ科堅果の結実量変動の関係性に関心があります。現在もコソコソと研究を進めています。
key words;時系列解析,空間統計,フィールドワーク
関連業績
● Tatsuki Shimamoto, Toui Taki, Ayano Kumaki, Atsushi Motohashi, Hiroo Tamatani, Gen Oshima, Junpei Tanaka, Toshiaki Yamamoto(2024)、Reproductive health from hair: validation and utility of hair progesterone analysis in the Asian black bear, Ursus thibetanus、Journal of Zoology、in press
● 本橋篤(2020)、クマ基金活動報告:ツキノワグマの餌資源であるブナ科堅果類の結実量マップ作成方法に関する研究、 BEARS JAPAN Vol.20 no.4、23-24
動物標本(なんでも)の作製手法の開発や、教育での利用などにどのように生かせるかを調べています。現在は、特に一般家庭での標本作製の普及がテーマです。
趣味で様々な種の陰茎骨を収集しています。
key words;解剖,標本作製
関連業績
● 本橋篤(2020)、一般家庭でも実施可能な骨格標本作製法が記載されている論文の紹介 、ニッチェ・ライフ、8、pp: 33-35、報告・紹介