2 筆
画材店に行くと、途方にくれるくらいたくさんの種類の筆が売られています。
最初に覚えておいていただきたいのですが、筆は消耗品です。無理に高価なものを揃える必要はありません。
材質としては、
「セーブル」:動物毛・・・リス、イタチ、赤馬毛など
「リセーブル」:動物毛と化学繊維を混ぜ合わせた特殊合成繊維
がよく用いられます。
(1) 最初に揃えるべきもの
水彩画で最もよく用いられるのは、柔らかい毛の丸筆です。
そんな中で、当教室では初心者が最初に揃えるべきものとして、次の3本を推薦しています。
写真上から (価格は参考)
◎ホルベイン ブラックリセーブル SQ 1号 ¥2,350 -
◎ 〃 〃 SQ 3号 ¥3,100 -
◎ 〃 〃 SQ 6号 ¥4,750 -
ここで推薦している「ブラックリセーブル」は、リス毛を使った合成繊維毛を用いています。
水含みがよく、大きな面積を一気に塗ることができます。また、コシもあるため、細かい描きこみにも適しています。
このようにさまざまな表現が可能なため、初心者にも最適です。
(2) 次に揃えたいもの、あると便利なもの
[1] 平筆
建物などの直線的な面や広い面を塗るのに適していますが、また、穂先の向きにより細い線を描くことができます。
絵具をひっかいて枝や草むらなどの表現にも利用できます。
◎ホルベイン 水彩用リセーブル 500H 4号 ¥1,210 -
材質は人工毛に羊毛がブレンドされたものです。
[2] 小筆(面相筆)
電柱や電線、顔などの細かい描きこみに適しています。
◎名村大成堂【ナムラ】デザイン筆 「太晟」(たいせい) Mサイズ ¥3,300 -
材質:高機能ナイロン毛 Mサイズ
コシは普通で、水の含みは多いです。
【参考】筆の手入れ(ホルベインのカタログより転載)
1.使用後の手入れ
基本は、使ったあとはすぐに洗い、洗った筆はよく乾かすことです。
まず、穂先についた絵具を拭き取り、水やぬるま湯で穂先をよく振り洗いします。十分に洗ったら、絵具の残りがないか確かめながら布などで水分を拭き取り、形を整えてよく乾かします。
石鹸を使うと繊維を痛めることがあります。
2.注意
(1) 筆をクリーナーや筆洗器に長時間つけたままにしないでください。穂先にくせがついたり、軸が割れるトラブルの原因になります。
(2) 筆のキャップは筆を下ろしたら破棄してください。濡れたままキャップをすると穂先が傷んで切れたり、抜け毛の原因になる場合があります。
(3) 筆を乾かすためにドライヤーを当てたりしないでください。繊細な穂先は高熱でダメージを受けます。
【講師からのアドバイス】
筆を立てた状態で乾かすと、毛の付け根にいつまでも水分が残り、特に良い筆ほど雑菌が繁殖して毛が抜け落ちることがあります。これを防ぐためには、物干しばさみに挟み、逆さまに吊るして乾かします。