新しい地域活動支援センターを創る会趣旨書
心の病を得た後に、服薬の副作用で思い通りのことができなかったり、今日未だに続く偏見、差別に社会進出を阻まれるなど、心の病の人を取り巻く環境は厳しく、壁は厚い。
近年、障害者運動の高まりで、自立生活を獲得する人も多くなっている。これは障害者のみならず支える人の限りない支援とともに相互協力して得られた結果である。
病気と障害を併せ持つ精神障害者にとり切望されるのは、人として認められ、人格を重んじられる、人間の尊厳を保たれるなど中で、人のあたたかさに触れて回復していく過程であり、その過程を構築してかつ日常に行われる、常設のその地に根ざした、人々の寄り集まり場所といえる。
更に、人々の協力する輪が広まり、遠近のコミュニティーに上に掲げた“人として認められる”ことが普及することを期待している。そのためにも情報発信は欠かせず、また、交流も不可避である。
私ども、新しい地域活動支援センターを創る会は、集まるごとに、これまで精神障害者の様々な実情を言葉に出して、生きるに困難な精神障害者が多数いることを共有してきました。
求める新しい地域活動支援センターは、回復する力が人間にあり、その人の描く将来像とそれへ至る道のりを、自分の計画として立てることからはじまり、必要となる人・金・物・時間など条件は、一緒に考え、対話しながら実現へ向けてそれぞれ工夫したり、用意したり、徐々に前へ進めていきます。
この新しい地域活動支援センターを創る会は、皆様のご賛同ご協力により初めて達成可能となるもので、大勢の方からご支持を戴けるように、会議を通して対話をして参ります。