要望書と署名提出、記者会見報告・賛同者の声

要望書と署名提出

2021年4月5日(月)15:00〜 於 前橋市役所 応接室

呼びかけ人4名と、岡市議会議員、賛同者の代表として2人が同行し、皆さんから頂いた署名とメッセージを市長に手渡しました。
代表の八木より「アーツ前橋がこれまでやってきたことや理念、そしてこれまで培ってきた地域の方との関係を維持発展させることができる方を次期館長として要望します」と伝え、白川より要望書への資料、喜多村より署名の人数など概要の説明を行いました。また、賛同者の代表として3名のメッセージをお伝えしました。市長からは「要望書をお預かりいたします。みなさんのお声として私達もしっかり受け止めて取り組んでいきます」とお答えいただきました。
その後も、10年前に「そもそも前橋に美術館が必要なのか」という最初の議論からスタートし、芸術文化施設運営検討委員会などを開きながら、「アーツ前橋」という館名や3つのコンセプト(創造的であること、共有すること、対話的であること)も市民とともに考えたこと、作品管理や学芸員の待遇など美術館運営の健全化は必要であるものの、展覧会やプロジェクトなどの事業の方向性は間違っていなかったことを振り返り、確認しました。また、1,007筆集まった署名は、10年前にまいた種が育って実を結ぶのを見届けたい人たちの数でもあり、署名に添えられたメッセージをよく読んでいただきたいこと、事業が継続していくためには近現代美術に深い造詣のある人材の館長登用が必要であると重ねてお願いしました。

記者会見

2021年4月5日(月)15:30〜 於 前橋市役所 記者室

アーツ前橋の事業は街なかへ出ていくなど先鋭的な取り組みが多く、行政の理解がなければ実現できないものも多くありました。本要望書は、3/1に館長退任が発表された際に後任人事が決まっていないことを知り、アーツ前橋がこれまで行ってきた事業の豊かさがこの機会にしぼんでしまうのではないかという不安感から作成し、3/12に公表しました。要望書の呼びかけ人は表現者が多いですが、アーツ前橋のある街に住む一市民としてそうした声をあげて市政へ届けることができるのであれば届けたいと考えました。そうした要望書と署名活動の経緯と市長への提出の時の様子などを説明しました。記者からは、要望書への資料にある学芸員の待遇についての質問が多く出ました。

報道記事は関連資料のページにまとめています。>>こちら


賛同者の声

本サイトを通して寄せられたメッセージは署名とともに市長に提出しました。また、賛同者の代表として3名が直接市長に声を届けました。

橋本薫(⼀般社団法⼈前橋まちなかエージェンシー代表理事)*都合合わず欠席のため、八木代読

後藤朋美(アーティスト)

福西みゆき(前橋市民)


署名と共に寄せられたメッセージは、公開の可否をお尋ねしていなかったので原文はご紹介できませんが、要望書へのご賛同や応援のメッセージと合わせて以下のようなものがありました。いずれも皆様のアーツ前橋への熱い思いに溢れるものばかりでした。

・次期館長職に望む資質について書いてくださったもの

・これまでのアーツ前橋の地域と結びついた活動やその影響を評価し、今後も継続することを望むもの

・アーツ前橋がもつ前橋を外部へ発信する力を評価するもの

・アーツ前橋の独自性や美術業界への影響を評価するもの

・アーツ前橋があったから前橋に足を運ぶようになったという県外在住者の方や前橋へUターンした方など、アーツ前橋でのアートや人々との出会いが自分自身へ与えた影響について書いてくださったもの

・作品紛失など一連の問題の解決を望むもの

・学芸員の待遇改善を望むもの

その他、本要望書・署名の運用についてもご意見を頂戴しました。
要望書に関連する状況の推移や報告は、ご希望の方にメールで配信することにしました(署名フォームには途中からメールアドレス欄を設けましたが、配信をご希望の方は以下のアドレスへその旨ご連絡ください)。呼びかけ人のジェンダーバランスについては、要望書を早急に作成することに注力したため取り組むことができませんでした。今後当会が行う活動については、この点には十分に配慮しながら進めていきます。みなさまと一緒にアーツ前橋を応援していきたいと思いますので、引き続きご指導、ご支援よろしくお願いいたします。