すゆみ
Suyumi
すゆみ
Suyumi
7年前、挫折から心の不調を経験しました。思考がこんがり、自分の気持ちがわからなくなってしまいました。
そんな時、自分の気持ちを知る助けとなったのが、「絵」でした。
まず、ぬり絵や絵を描いて、眺めて、その絵や色から受ける印象を言葉にすると、不思議としっくりする感覚があったのです。絵は、私にとって「言葉になる前のことば」でした。
その後、心理学に興味を持ち、ゲシュタルト療法を学ぶようになりました。 ゆっくり丁寧に「今」に気づき、次どうするかを「選択」する体験を重ねました。その時も自分の気持ちを咀嚼するために、絵の表現をよくしました。
描いてしばらく経ってから、気づくこともあります。
「この時に使っていた色が、またここでも使っている…」
「えー!当時考えなかったけど、このキーワードを、こんな前から表現していたんだ!」
と、謎解きをするような気づきを与えてくれました。
そして、その気づきは、やさしく寄りそいながら、幸せになるヒントを伝えてくれているようにも感じるのです。(今でも過去の絵から新鮮な気づきを得られることもあります!)
中学生までは好きでよく描いていた絵ですが、当時は周りと比べて、堂々と自分の絵を好きだと思えず、描かなくなりました。絵は15年越しに、私のピンチを助けに来てくれました。相棒に再会をしたような、懐かしいような、愛しいような、感謝のような…色々な気持ちです。
挫折をして、絵本のスイミーが世界の美しさを再び知るように、私も絵とともに生きる手応えを確かめる7年間でした。
今回の展示は、そんな私の7年間の内側からの表現をまとめたものです。主に、当時のゲシュタルトのワークでインスピレーションを得て描いたものもあれば、さらにそのインスピレーションが発展して新たにできた作品もあります。
私の作品には、私にしかわからないストーリーがあります。
もし興味が湧きましたら遠慮なく話しかけてください。
一方で、私がアート作品に感じている魅力は、
見る人によって、作者と違う感覚が想起されることです。ぜひ、自分の感性、感受性を全解放して鑑賞してもらえると嬉しいです。
もしよければ何を感じたか教えてください。
感性の交流遊びが私の生きる喜びのひとつです。
最終日には、ご自身の感性に楽しく触れるワークショップを予定しています。
別館2階
だれもがみんなアーティスト~ピアノ生演奏で絵を描こう~
日時:4月29日(火・祝)13:00~
出展者:すゆみ
共催者:山本明日香(芸術祭顧問)
参加費:500円~(投げ銭形式でご自身の納得のいく金額でお支払いください)
定員:10人(小学生以上)予約優先
申し込み:https://forms.gle/fyL81SbFSobS8bds5
お問い合わせ: suyumi.art@gmail.com
上手いとか下手とかのない心の絵の世界です。
ぜひ、正解を探さず、ただ自分を感じながら楽しんでいただけたらと思います。
すゆみ(杉本悠美)
絵描き兼アートセラピスト見習い
自身のメンタル不調をきっかけに、子どもの頃好きだった絵を描くようになる。また心理療法ゲシュタルト療法も学ぶ。他人の感受性、感性、創造性にふれると自分の琴線にもふれそこはかとない喜びを感じる。
今では、絵であなたの想い(内的世界)を聴き、表現します”というスタイルで絵描きとして活動中。「だれもがみんなアーティスト」というコンセプトのもと心の旅の楽しさや表現の喜びをPOPに伝えるきっかけづくりをしたいとの想いがある。
ゲシュタルト療法トレーニングコース 修了
絵描き用Instagram:sakana_no_suyumi