ユニット「あんころもち」
ユニット「あんころもち」
【ユニット結成】
メンバーは大谷美緒と大谷新。息子の新(当時5歳、今6歳)、今年は私(大谷美緒)と芸術祭に出たいと申し出てくれた。こんな機会は一生に一度しかない。あったとしても今年といつかは全く違う。どうしていけばという見通しはないままとにかく引き受けた。
実は昨年5月の時点で私たちは制作を始めていたが、長期的にやりたいものにはならなかった。9月頃、新がオニを描いた。何枚も描いた。もともと私は新の絵が好きなのだが、これがすごく良くて、このアナログの絵を私がデジタル化して、オニLINEスタンプ、オニシールにしたいというアイデアが浮かび進めている。その頃、「グループ名あったほうが楽しいやろ!」と「あんころもち」結成。
新が絵を描き、そしてそれを私がデジタル化する。私が新の絵を加工し、それを見せて、話をする中で、更に新が絵を描いたり、キャラクターの個性の話になったりして世界観ができていく。そんなことは実際少しづつ起こっていて、それをもっと楽しみたいとぼんやり思い描いていたが、11月に入る頃に妊娠しつわりが思った以上にひどく制作を停滞させてしまった。1月半ばを過ぎてなんとか再度とりかかり、面白いLINEスタンプやシールができればと制作中。
【背景としての考え事1 表現は自分発のアイデアでなくていい。】
つわりの間いろいろ考えていた。
芸術というと、私にとって自分でコンセプトを作って、自分のアイデアを実現する。そうでないといけない。それがかっこいい、芸術とはそういうものだった。考えているうちに私は誰かのアイデアを面白く、わかりやすく提示できたら結構それが楽しくて頑張れてしかも誇れることに思えてきた。発注を受けて、それに応える、真摯にというやり方を肯定的に捉えられるようになった。そこで面白さを追求して頑張っていく。アイデアから出せることがあればそれはいいなとも思いつつ、この感覚をつかめたことは自分にとって大きい。新と一緒にやってみたということで、そう思えるようになった。
【背景としての考え事2 ただ楽しけりゃいいという部分。】
6歳児のと制作ということで、もうこの1年はとにかく楽しい、やりたいことをどんどんやる、そんな気分で昨年芸術祭期間がはじまった。ところが11月にはつわりが始まり、とにかくしんどい。しかもお腹の子どもに異常が見つかり考え事も増えてそんな気分も一時期吹っ飛んだ。
まあでもやっぱり少しまた新と一緒に作り始めれた中でそんな、ややこしい理由とかではない部分でものを楽しんで作る部分を再度感じている。なにせ作るものがLINEスタンプやシールというのもある。「このオニええなー」と話し合って、オニにセリフをつけて笑う。デジタルのツルっと感触にもワクワクする。派手な配色にワクワクする。単純な楽しさを表現の要素として以前より大事なものだと思えた。私たちの面白がっていることが伝わるように、ちゃんと表現の精度も高めていきたい。
本館1階
あんころもち
2024年秋、第5回まるネコ堂芸術祭出展を機に大谷美緒と大谷新で結成。
大谷美緒
1985年、大阪府吹田市出身。2011年よりまるネコ堂在住。2014年、ヌメ革手縫い「CARAPACE」をオープン。もともと油絵などもやっていましたが、今はペンタブを使ったりデジタルの絵を楽しんでいて自分でもびっくりしてます。
大谷新
2018年、京都府宇治市出身。まるネコ堂在住。最近、師匠とあだ名されることも。この4月から小学生。