出展者の募集は締め切りました。
まるネコ堂芸術祭は、毎年4月頃の芸術祭開催に向けて、前年の9月に最初のミーティングを行い制作期間が始まります。約8か月の制作期間では、ミーティングやその他プログラムを通して出展者同士が顔を合わせながら制作を進めて行きます。すでに手元にある作品を出品したり、今できることを発表するのではなく、その8ヶ月間で、なにか自分が気にかかっていることに手を伸ばし、取り組んで行く時間になるようにと考えています。この芸術祭は「それぞれが自分のなにかに取り組んで行く場所」であり、気になっていることに取り組む過程を大事にしています。
芸術祭の開催を重ねる中で、制作に取り組むことは日常の生活の変化、日常の捉え方の変化を必要とすることが多いということが見えてきました。「制作をする」といったときに、「作品制作のために区切られた特別な時間を用意する」というイメージを私たち自身も持っていたと思いますが、日常生活と制作は切り離されたものではなく、日々の生活や日常の関わりの中で制作が進んでいき、また実現したいアイデアそのものも日々の生活の中から生まれ育って行ったりと、制作と生活は実は切り分けられないものだと感じています。
気になることをノートにとるうちに、段々と部屋の一角に作業スペースができ、それが必要なものが何でも手に届く居心地の良い場所となり、いつしかそこで過ごす時間が生活に食い込んで、生活そのものが制作になる。今までの芸術祭を見ていると、多かれ少なかれ、出展者はそんなプロセスを辿っていくように思えます。
また、毎月のミーティングなどで経過を発表したり、他の出展者の話を聞くことは、作品内容だけではなく、制作する状況自体について考えるいい機会になります。人によって様々ですが、参考になったり時には触発され後押しになります。8ヶ月という長期の制作期間がある芸術祭だからこそ、自分にとっての制作や表現とはそもそもどういうものかという見直しも可能になっています。
気になることにまっすぐ素直に向かっていく制作は時に勇気が必要で、苦難や恥ずかしさが伴うことも多々あります。同時に、気になりながらも見ようとすることができなかった場所への視界が開け、その分、楽しく面白い世界が広がっていきます。
プログラムを通して皆さまの作品制作の過程を見せてもらい、関われることを楽しみにしています。出展をお待ちしています。
全期間での展示、在廊を歓迎していますが、期間中であれば展示・発表は自由に行なえます。例えば、搬入の都合で最後の3日間だけ展示、パフォーマンスを土日のみに行う、というのもOKです。希望の日時を出展者同士で調整して、全体のスケジュールを決めていきます。
出展者は初日26日(土)の10:00~11:00にオープニングミーティングを、最終日29日(火・祝)の15:00よりクロージングミーティングを行います。参加必須になります。会場またはオンラインにてご参加ください。
日時 2025年4月26日(土)11:00~
初の試みとしてオープニングパーティーを行います。ピアノの演奏、ワイン・軽食などを用意して出展者と来場者が作品について話せる場を企画中です。
ほぼ月一回のペースでミーティングを行います。通常1時間程度です。日程は下記にまとめています。第1回のみ日曜日開催です。
制作の近況を報告して意見をもらったり、芸術祭全般に関して確認や変更、提案などあれば話し合ったりもします。制作に向かうやり方・姿勢はほんとうに人それぞれで思わぬ刺激になったりします。
毎回、議案・議事録を作成します。欠席される場合はご確認ください。
※第1回ミーティングは参加必須です。
午前中に第1回ミーティングを行います。初の顔合わせということで、1年間のプログラム確認をしたり、各々の出展動機なども共有します。
午後は会場下見会。実際に場所を見るとイメージが湧いてくる、考え始められるという声をよくいただきます。「まだ具体的なプランはなにも・・・」という方もとっかかりになることがあるかもしれません。実際に来ていただくことをおすすめします。
下見会の様子
本館南向き1階
本館玄関前スペース
別館1階和室
別館南向き2階
芸術祭の最初の段階での発表です。まだ「プラン」とは言い難い段階の人も多いはず。まずは「たくらみ」としてやろうと思っていること、考えている方向性を発表します。構想だけでなく、制作途中の作品の発表など形式は自由です。
発表の後は、他の出展者からの意見や質疑の時間をとります。意見をもらったり、質問されることは、それだけで嬉しいことですが、自分の制作の一面をより深く見ていくきっかけになります。
持ち時間は一人20分程度(10分発表、10分感想・質疑)。
写真や文章など事前資料がある人は提出できます(任意)。
「たくらみ」を実行していくことは、自分の頭の中に浮かんでいるものをどうやって具体的に形にしていくか試行錯誤の繰り返しで、見当が付かなくなったときほど腰が重くなったりします。「ほんとはもっと作品制作を試行錯誤したいのに手や体が動かない・・・。」そんなときの突破口のひとつになればと思い、このプログラムを企画しました。
自分ひとりだと気持ちが億劫になりがちでも、他の出展者と作業する時間を共有する形ならとっかかれるのではと考えました。たとえば、話を聞いたり、それぞれの制作過程に直に触れることで新たに気づけることもあるのではと思っています。とは言え無理にこの日のうちに何かをつかんだ気にならなくても大丈夫。制作の過程は小さな時間や経験の積み重ねです。一見、やってきたことがバラバラでも気づいたらつながっていたり、上手や下手を飛び越えて完成した作品に厚みとして表れたりします。
オンラインでの参加も可能ですが、まるネコ堂現地参加をお薦めします。会場となるまるネコ堂で作品にまつわる作業をすると、何となくでも壁の色や部屋の広さ、天井の高さなどが自分の中に記憶や感覚として残ります。これはその後の作品制作や芸術祭本番に作品を設営したり、あるいはパフォーマンスする際に信頼できる感覚として活用できたりします。この日に限らず、希望があれば集まる日を随時設けていければと考えています。
芸術祭への出展予定の概要(proposal)を吟味・批評(review)します。
この日に先立って2024年12月末日までにプロポーザルを提出してもらいます。プロポーザルは作品の内容・コンセプトに加え、具体的にどんな作品かを表した出展概要です。不確定だったり、迷うこともあると思います。少し無理してでも作品像や計画を言葉や図にしていくことで制作を考えるとっかかりになっていきます。
当日は提出されたプロポーザルをもとに、レビュー・質疑の他、会場のスペースも限られているので、他の出展者と干渉する場合の調整やアドバイスも行います。設置の場所や発表の時間もできるだけ確定します。
制作が進むにつれて相談したいことなど出てくると思います。いつでも実行委員にお声がけください。また、再度の下見も歓迎です。
※持ち時間は一人20分程度(レビュー、質疑)。プロポーザルを読んで当日を迎えるため、出展者による発表時間はとりません。
プロポーザルの具体的な記載項目については下記を御覧ください。
プロポーザル提出期限 2024年12月31日(火)
音声配信サービスstand.fmにて「まるネコ堂芸術祭 楽しく面白い時々苦しい制作現場」という番組をこの7月10日に開局しました。まるネコ堂芸術祭の制作現場・制作の日常の現在を挫折も含めてお届けするラジオ番組です。
芸術祭自体は4日間ですが、出展者にとっては8か月の制作期間があります。その現場について知ってもらい芸術祭への関心を持っていただくためのラジオ番組です。出展者の皆さんには、制作についてのお話をお聞きします。外に向けての発信という意味合いだけでなく、そのトーク自体が制作を進めるきっかけになるようなものにしていきたいです。
2024年
9月8日(日)10:30~ 第1回ミーティング&会場下見会(参加必須)
10月5日(土)10:00~16:00頃 たくらみ発表会(参加必須)
10月中旬~12月頃 芸術祭ラジオ出演
10月26日(土)10:30~15:30頃 出展者で集まって作業してみる日
11月9日(土)10:00~ 第2回出展者ミーティング
12月14日(土)10:00~ 第3回出展者ミーティング
12月31日(火)プロポーザル提出期限
2025年
1月11日(土)10:00~16:00頃 プロポーザル・レビュー(参加必須)
2月8日(土)10:00~ 第4回出展者ミーティング
3月1日(土)「第5回まるネコ堂芸術祭」ウェブサイト解禁・告知開始
3月8日(土)10:00~ 第5回出展者ミーティング
4月5日(土)10:00~ 第6回出展者ミーティング
4月20日(日)~25日(金) 芸術祭搬入週
4月23日(水)~25日(金)のいずれかの日程 会場掃除日
4月26日(土)~29日(火・祝)第5回まるネコ堂芸術祭 (オープニングミーティング・クロージングミーティングは参加必須)
5月6日(火・休)10:00~お昼ごろ 振り返り(参加必須)、打ち上げ
※参加必須の日程には基本的には必ずご参加ください。ただし、やむを得ない事情で参加できない場合はご相談ください。事前に発表動画を作成していただくなどの対応をお願いする場合があります。
リピーター割:10,000円(第1回、第2回、第3回、第4回出展者)
大谷美緒へメール(mio.yamane@gmail.com)かメッセージにて連絡の上、出展参加費をお振込ください。
入金をもって申込みを完了します。
振込先は連絡をいただいた方にお送りします。
※出展者都合でのキャンセルの場合は返金いたしません。
まるネコ堂芸術祭の概要や全体の大まかな流れなどを説明したパンフレットです。
出展者は、閲覧料の設定、投げ銭募集、物品販売が可能です。
金銭の受け取りは出展者が直接行ってください。