はじめに
昨年の芸術祭を振り返った上で、さらに力を注ぎたいと思ったことがいくつかありました。
1.来場者の方への歓迎の気持ちを作品を通して表現したい
2.会場の外の道行くひとを柔らかく呼び込むようなものを設営したい
3.色の組み合わせをもっと自由に楽しんでみたい
私にとって作品を制作する醍醐味は、今まで関わることのなかった人と話せたり、新たな分野に触れられることだと感じています。
自分がどんな作品を作りたいか、掘り進めていく中で、自分ひとりでは行き詰ってしまうことがあります。
そんなとき、外へ出かけて人の言葉に素直に耳を傾けることの大切さに気づきました。美術館へ行くときも作品そのものだけでなく、
そのアーティストのことや展示会そのものに関わる人たちの仕事についても知りたくなりました。作品は独りの力だけで存在しているわけではないのだなと感じるようになりました。
作品タイトル
航海
今回はまるネコ堂芸術祭ロゴマークを起点に作品イメージを膨らませていきました。ロゴマークはまるネコ堂芸術祭を立ち上げたとき実行委員の方たちが制作したもので、私はとても気に入っています。制作過程で迷ったときなど背中を押してもらえるような存在です。
そんなこともあり、芸術祭の制作期間である9月から翌春4月までの日々を表現した作品を作りたいと思いました。
作品制作は何を表現したいか、自分の中にある源流までさかのぼってテーマを決めることから始まります。そこから川を下るように進み、大海へと出て具体的に作品化していく。このイメージを立体作品の連作という形で表現しようと決めました。
作品数は2点、できれば3点展示したいと思っています。複数の作品を展示するのは初めてのことで、私にとっては挑戦です。
障子紙 アクリル絵の具 他
プロフィール
1978年京都府生まれ。ギャラリーや美術館、博物館へ見に行くことが好き。
ずっと見る側でしたが、自分でも作品を制作し始めて4年目。
作品制作の日々を記録中 インスタグラム masako.art.marunekodo3