暫定結果

 2022年11月19日から市民とともに調査を開始した「あなん夜空の明るさ調査」は、2023年4月17日をもって、目標としていた229地点すべての測定を完了した。なおご協力頂いた有志の市民は7組17名であった。

 測定したデータをもとに、暫定的に阿南市の夜空の明るさの強度マップを作成したところ、図1のような結果が得られた。各地点のデータ (mag/□'') は、1地点10回測定して、その平均値を1平方kmメッシュ内の地域代表値として、暫定的に採用している。カラー表記は 0.3 mag/□'' を刻み幅とし、19.0~21.4 mag/□'' を9段階に分けている。

 阿南市内の夜空の明るさが相対的に強い地域としては、辰巳町、日開野町西部、宝田町東部、橘町北部などが挙げられる。これらの地域は、市の主要な商業・公的施設、ならびに産業施設が集中している場所であることが要因だと考えられる。一方で、加茂町・大井町近辺、新野町西部、福井町南部、椿町は21 mag/□'' 前後の数値を示していた。環境省の資料に従えば、天の川の複雑な構造が確認できうる、市内でも屈指の暗い夜空が残された場所と言えよう。

参考: 朝日新聞社による取材記事 (2023年5月23日掲載)

図1: 阿南市の夜空の明るさマップ【器差補正版】.

 (2024年1月に改訂 / 以下よりgoogle マイマップ版もご利用可能)

google マイマップ版では地図の拡大・縮小ができます.

(※ただしスマホ版アプリで閲覧すると表示が崩れるか表示されない場合があります)

課題・問題点など

→以上2点については、器差補正を施しマップを改訂済み (2024年1月).

【2023年4月19日 記】