保険の歴史は古く、1762年にイギリスの富裕層たちが集まっていたロイズカフェから所有する船が沈没してしまうと借金を抱えてしまい、カフェに来なくなる事から船を守るための資金を富裕層たちが出し合ったことから始まった説と、イギリスのパン屋さんからの火災で街の多くの建物が焼けてしまったから始まった説があります。日本では二ノ宮金次郎さんが一緒に仕事をしている人の家庭を守る仕組みをつくり、定期的に決まった資金を出し合い、貯めておいた中から困った仲間に貸し出す仕組みをつくりました。その資金で家を建てたい人や親を亡くしてしまった子供の成長を助ける相互扶助の精神がありました。日本に於いては1881年に保険会社が創設されています。
当社の歴史は創業者である阿久津剛が1960年創業の阿久津自動車鈑金工場を経営しながら保険代理店を営み、自動車保険を中心に契約を行ってきました。工場に入庫される車の所有者の多くが事故で困っていることから、保険を使って助けたいという思いから始まりました。
保険代理店は仲立ち人とも呼ばれ、保険会社とお客様との間を取り持つ役目があり、元々、金融商品であり銀行、証券会社、保険会社という3つの柱に分けられましたが、現在は金融商品の取り扱いでまた1つになろうとしている感があります。銀行の預金や借入、株式の売買などは自分のための商品でありますが、保険は個人のための利益商品ではなく相互扶助の制度で成り立っています。保険は契約上の商品であるために全ての損害額(直接損害・間接損害)が保険金額で補償されるものではないのです。契約商品とはいえ、賠償事故に関しての最終判断は司法の判断に基づき、支払われるという特徴もあります。また時代の流れの中で、通信販売やネット販売など保険会社が代理店を通さないで販売してくるシステム化が進んでいて、今後は完全自動運転の自動車保険のメーカー賠償(PL保険)になり、新たなリスクを補償する(SNSでの誹謗中傷リスク・自殺者への賠償リスクなど・・・)保険がつくられていくことになるだろうと思われます。どうしても保険の営業は属人的な部分がありますが、組織としての顧客管理や顧客対応をしていくためにも経営品質へのチャレンジやシステムの構築、独自性のある顧客カルテなど、保険を中心としながら企業・個人のリスクマネジメントをお手伝いし、未来に少しでも安心を与えることができるよう、皆様を応援する企業となれるように日々努力していきます。