いつも笑顔で優しい印象な好青年
しかし裏側は残酷で恐ろしい人物
表向きは穏やかな性格だが、実際は残酷な性格。
弔以外には感情を表に出さない。例外として、恋愛の話になると、独占欲をはじめとした歪んだ感情が露出し、狂気を帯びる。(本人は無自覚。)
弔に対しては全肯定の盲目で、狂気を感じるほどの依存もしている。
弔が全て。
程よく教育熱心な家庭で育つ。
頭も良く運動もそこそこできる万能な生徒に育ち、学校でもある程度平和に過ごしていた。
…しかし、なんとなく不満は持っていた。
言語化するのが難しい複雑な感情だったのだが、敢えて言うのなら”孤独感”。
少し周りと違う者は除け者にするような周りに、不満と軽い恐怖感を抱いていた。
また、問題児だと指差されている弔のことも気になっていた。正直関わると危なさそうだと思ってはいるが、放っておくこともできなかった。
そんなある日、弔に話しかけられ、それを機に仲良くなる。
そして、仲良くしているうちに、彼は本当に悪い人なのかと疑問を抱くように。問題行動の理由を聞いて、更は助けたいと思い、それを伝えた。
弔といるうちに、更もいつしか問題児だ、堕落しただとか言われるようになるが、全く気にならなかった。
あいつらは知ることすらしない、弔はそんな奴らとは違った。
弔となら幸せになれる。
弔だけが光なんだ。
「……ああ、そういう悩みでしたか。ええ、それなら一瞬で解決できますよ。その大事な彼氏にGPSをつければいい。そうですね、多少出費が多くはなりますが、無難に監視カメラや盗聴器を……、? 大変だ、顔色が悪い。何かありましたか? このお茶、最近買ったばかりだから消費期限は大丈夫だと思うのですが……それとも寒かったり…? 掛け布団持ってくるので少々お待ちください、すみません」
「今回も足場の悪い中お越しくださりありがとうございます。体調は悪くありませんか? ではそこに座って。早速ですが、ここ最近の様子を教えてください。教えられる範囲で構わないので。冬は気が沈む人が多いですから、私との会話で気持ちを前に持っていけたら、と思います」
「悪いけど、その誘いは断らせてもらうよ。仕事なら気にしなくていい? いや、そう言う問題ではなくて……言ってしまうけど、俺はそこまで貴方と距離を縮めようと思っていないんだ。興味がない。ああ、そんな悲しい顔しないで、聞いたのは貴方だ。あと、そこまで気にしなくていいよ。だって、貴方だけじゃないもの」
「可愛いね…弔……ふふ、はは! ああ、ふふふ………離さないよ…でも、そんなこと言われなくれも離れられないよね。俺も同じだ」
「ん? それは酷い。弔にそんなこと言う奴は悪だ。殺してほしいな、いい? 」