第135回 第2土曜会 冒頭問題提起
保科 宏樹(23/12/9) 1 pm Science & Art Room @松原&Zoom
人類は今,ある種の瀬戸際にいるのではないかと思います.
例えば地球温暖化問題の解決が可能かどうかについては,今世紀の人類の選択によって全く異なる未来を導くと考えられています.
現在,化石燃料の燃焼で生じる二酸化炭素が温室効果をもたらし,それにより気温が上昇することで大気中の水蒸気量の増加や森林火災の増加をもたらし,更なる気温上昇を生むというサイクルが起きていると思われます.
行く末は地球の兄弟星とも言われる金星-金星は地殻変動による二酸化炭素の増加と水蒸気量の増加のサイクルで,生命の住めない星になりました-の様な星かもしれません.
一方で人類は,未だに戦争や貧困,貧富の格差,食糧問題など,様々な問題を抱えており,地球温暖化問題ともあわせて,これらは現代の社会構造に起因する問題と思われます.
第134回 第2土曜会 冒頭問題提起
ことばとむきあう~〈非A〉の語り~
脇本 佑紀 (23/11/11) 1 pm Science & Art Room @松原&Zoom
フラットで健全な思考のために、日々ことばと向き合っています。今回はその方法を仏教哲学とジャック・デリダから見定め、日本の神話やドストエフスキー、そして素粒子理論を振り返ってみたいと思います。あとユーミンの『卒業写真』も。みなさまももしよろしければ最近気になっていることばやセンテンスをお持ちよりください。
第133回 第2土曜会 冒頭問題提起
アンコンシャスバイアスを考える
山本 雅央 (23/10/14) 1 pm Science & Art Room @松原&Zoom
ハラスメント、コンプライアンスについて取り上げられる”アンコンシャスバイアス”。
そもそも”unconscious(無意識)”なものを、どう”conscious”し、うまく扱うのか。
アンコンシャスバイアスは、その人の生育環境や価値観、過去の経験によって
自然と形成されるものであり、人格そのものと強く紐づいています。
それ自体が単純に”いい””悪い”で判断されるものではありませんが、
他者とのかかわりにおいては有害になる可能性もあります。
この一見無理難題とも思える議題について、皆様のお知恵をお貸しください。
第132回 第2土曜会 冒頭問題提起
「性について考える」ことについて考える〜日本を題材に〜
亀山 倫弘 (23/9/9) 1 pm Science & Art Room @松原&Zoom
多様性の時代と言われておりますが、我々が性と社会について考えなくてはならない理由とはなんでしょうか。
例えば、セクシュアル・マイノリティの方と接する際に、どうしたらよいかといった意見が挙がることは容易に想定されます。本来、性の話題とは誰にでも当てはまることであり、セクシュアル・マイノリティに関する学びとは、その根幹にある自身が抱く”性という概念への印象”を中立的視点から捉えなおすことではないでしょうか。
相手の外見や社会的ステータスは、相手を知る上での入口ですがゴールではありません。
先日、私が作成した学部論文の内容を基に、メンバー同士で語らいましょう。
【論文の主な内容】
SexとGenderの違いからそれぞれに応じた身体について考察します。その上で、女性だから子供を生む義務がある等の、個人の意思が性別における社会的〇〇らしさに押し潰されないようにするには、哲学的視点が必要不可欠ではないかを論じる流れです。
学部論文ではありますが、今後の大学院での研究を見越した内容となっておりますので、十分皆様にも考えて頂ける内容になっているかと存じます。研究した成果を皆様の前で披露し、今後の課題についてご意見を頂ければ幸いです。
第131回 第2土曜会 冒頭問題提起
宇宙をつくる?お絵かきワークショップ
左馬 漣 (23/8/12) 1 pm Science & Art Room @松原&Zoom
①自分を発生させよう(簡単なお絵描き)
②宇宙のパーツを描こう(イメージを絵にしてみる)
③小宇宙を作ろう(イメージを使って余白を埋める)
④宇宙を作ろう(お楽しみ)
休憩
⑤できた宇宙を見て話しあう
⑥最後にひと工夫、本当に宇宙ができた!?
⑦感想・懇談
第130回 第2土曜会 冒頭問題提起
仏教の前衛
脇本 佑紀 (23/7/8) 1 pm Science & Art Room @松原&Zoom
仏教の歴史を眺めてみるとそのダイナミックさに驚かされます。今回は仏教の最低限の概念史を振り返り、その運動性から仏教の前衛としての禅宗と浄土真宗を見、そして仏教のあくなきダイナミズムを可能とした条件や科学との関係、そして今日的な仏教の姿を皆様と考えてみたいと思います。
第129回 第2土曜会 冒頭問題提起
レゴのように数値シミュレーションモデルを作り、解析し、遊ぼう
市村 純一 氏 (23/6/10) 1 pm Science & Art Room @松原&Zoom
数値シミュレーションといいますと、何か小難しい事をコンピュータを用いて解いている、といった印象を受けるかもしれません。
一方で社会では天気予報やコロナの飛沫解析のようにに様々な領域で数値シミュレーションが活用されています。
そこで今回は、数値シミュレーションを物理モデリングと呼ばれる枠組みの紹介・体験を通して、小難しい内容を少しでも身近に感じてもらうような内容を企画しています。
※物理シミュレーションはレゴのように構成要素を組み合わせることによりシミュレーションができる枠組みになります。
ぜひ皆様ご参加いただければと思います。
第128回 第2土曜会 冒頭問題提起
ロボットはが〜まるちょばで笑えるか
中島 佳昭 (23/5/13) 1 pm Science & Art Room @松原&Zoom
人以外の存在、特に機械が人間と同等な心をもてるのかを構成論的アプローチから深掘りしていきます。ロボットが人たらしめる要素として"意識体験"と"身体性"の二つを仮定し、過去の偉人の発言を借りながら人とロボットの違いを考えていきます。
第127回 第2土曜会 冒頭問題提起
AIで遊ぼう
霞江 翔 (23/4/8) 1 pm Science & Art Room @松原&Zoom
近頃、今までとは一線を画すような高性能な人工知能が次々に発表され、世間を騒がせていることは皆さまもご存知のことでしょう。AIが将棋や囲碁で人間のプロに勝利し、その知的能力の高さを証明して数年も経たないうちに、今度はAIによる絵画が美術品評会で優勝し、創造性においても世間を驚かせている。会話型のAIは人間からの要求に極めて柔軟に対応し、プログラミングを書いたり、検索エンジンを動かしたりと、人間と機械の”意思疎通”を飛躍的に簡単にしている。
今回の第2土曜会はみなさまと最新のAIで遊びつつ、情報共有しつつ、その語り尽くせないものを時間が許す限り語る会にしたいと思います。AIで遊ぶのに適した手持ちのパソコンやスマホなどのデバイスを用意して、奮ってご参加ください(松原の会場へ行かれる場合はそれらを持参することをおすすめします)。
第126回 第2土曜会 冒頭問題提起
短歌と膜
前田 康行 (23/3/11) 1 pm Science & Art Room @松原&Zoom
短歌は言葉であり、言葉は社会である。短歌は火であり、火に焼べられた供物である。
言語は人と共進化する生き物である。インターネットは膜を新たに張り直し、社会は実生活の延長を超越した装置と化した。
この装置の狭間で生きる一人の歌人toron氏の歌をひく
家具すべて運び出されてこの部屋はようやくひかりの棺になりぬ/toron
第125回 第2土曜会 冒頭問題提起
なぜ比較するのか
中山 祐里 (23/2/11) 1 pm Science & Art Room @松原&Zoom
人は二つ以上のものを選択し、比較することができる。この思考の働きにより、その対象の類似性、同一性や差異などの情報を得ることができ、諸分野の研究において、分析方法のひとつとして活用されている。しかし、日常生活の、特に心理的安定性の保持において、人は比較という思考の働きを制御できていないように思う。比較はそれ自体が目的ではなく、比較した結果得られる情報が目的となる、単なる手段、道具に過ぎない。比較を道具として認識し、それを用いる目的を明確に意識することで、制御する助けにならないだろうか。
第124回 第2土曜会 冒頭問題提起
自己組織化〜多様性と生命の論理〜
霞江 翔 (23/1/14) 1 pm Science & Art Room @松原&Zoom
私たち生命はどこから来てどこに向かおうとしているのだろうか。ダーウインの自然選択説に基づく進化生物学では、DNAの突然変異と環境による淘汰の積み重ねが私たちを作ったとする見方を提示してくれている。しかしそれだけでは生命の誕生を説明できない。理論生物学者のStuart Kauffmanは私たちが見逃していた大きな自然界の動きを私たちに示そうとしてくれている。名前はなかったが、それはずっと前からそこにあったのだ。自己組織化の論理は自然選択説と双翼を成して生命を説明する理論となるだろう。