アドラー心理学は、オーストリアの精神科医であるアルフレッド・アドラーが創設し、その後継者たちが発展させた心理学の思想、理論と治療技法の体系です。
アドラー心理学には、
1.個人の主体性
2.目的論
3.全体論
4.社会統合論
5.仮想論
という5つの基本前提と、ライフスタイル理論があります。
日本にアドラー心理学を紹介した野田俊作氏(※1)は、論文の中で、アドラー心理学を、
「人間でありながらどうすれば幸福になれるか」ということを課題とする知の体系( ※ 2)
と表現しています。
※1 野田俊作氏 日本にアドラー心理学を伝えた精神科医。1983年に小さなアドラー心理学の勉強会を開始し、1984年に有限会社アドラーギルドと日本アドラー心理学会を設立。さまざまな講座を開発し、『オルタナティブ・ウェイ』(現『アドラー心理学を語る』シリーズ)などを執筆。育児学習コース『パセージ』と『パセージ・プラス』開発者。2020年永眠。2021年一般財団法人野田俊作顕彰財団 Adler Institute Japan(AIJ)が設立された。この財団は 野田俊作氏のアドラー心理学に対する多大なる貢献に深く敬意を表し、アドラー心理学教育実践のため1984年に創始した有限会社アドラーギルドの事業を継承しつつ、アルフレッド・アドラーに始まるアドラー心理学の思想・理論・技法を余さず世の人々と次の世代へ正しく伝えていくことを目的としている。
※2 「アドラー心理学の東洋的展開(1)個人の存在様式をめぐって 」 アドレリアン第1巻第2号(通巻第2号)1985年8月
アドラー心理学について 野田俊作氏について 詳しくお知りになりたい方は こちらをご覧ください。