学習記録
*当HP管理人がパセージ・フォロー会で学んだことの記録です。
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「見守る勇気」
2025年7月 パセージ・フォロー会
学童期のごきょうだいの喧嘩をめぐるエピソードをもとに、どう対応するのが子どもへの勇気づけになるか、みんなで考えました。ロールプレイを通してその場面を共有してみると、一見不適切に思えるきょうだい喧嘩の中にも、お子さんの成長を感じられる点がいくつもあることに気づくことができました。さらに、お子さんそれぞれのストレンクスを挙げていくと、たくさんの力や可能性を感じることができ、それらをふまえて勇気づけに向かう代替案を考えていきました。テキストは、4-L(2.不適切な行動に注目を与えない、3.適切な行動をした時、正の注目を与える)、10-L(1.子どもを信頼しよう)、26-L(三種類の学び方)、37-L(1.年齢が進むと消える不適切な行動には介入しない)などを読みました。
私が学んだことは、子ども達にはできるだけ、自分達の問題は自分達で解決をするよう促すことが勇気づけにつながるということです。今回の事例に登場するごきょうだいは、もともと、とても仲が良い関係です。年齢差が一因となり、現在は時折、同じパターンで喧嘩になってしまうことがあるようですが、年齢を重ねるにつれて次第にそうした喧嘩も減っていくのではないかと思われるケースでした。それゆえ、親は介入をせずに子どもたちで解決するよう、勇気づけることがよいのではと、みんなで話し合いました。
きょうだい喧嘩や友達とのいざこざなど、思い通りにいかない体験を通して、子どもは多くのことを学ぶはずです。子どもたちは日々成長しており、自分で問題を解決する力を持っているのだと信じて、私たち親は見守る勇気を持ち続けたいと、あらためて感じました。
「親の期待や心配は、親の課題」
2025年4月 パセージ・フォロー会
事例提供者さんは少し前から、中学生のお子さんが親に言われたことに対して「はーい」と、よい返事をするものの行動にうつそうとしないことが気になっておられるとのことでした。今回、お話しいただいたエピソードは朝の登校前のやりとりで、登校時間や持ち物準備について事例提供者さんご夫婦が注意を促したところ、よい返事がかえってきたが、実際は行動があらたまるのか分からずに心配だということでした。
この朝の場面をロールプレイで再現してから、登場人物であるお子さん2人と事例提供者さんご夫婦のそれぞれのストレンクスを挙げていくと、おひとりお一人の強みが補完的に働いて、互いに協力しあっているご家族の姿が浮かびあがってきました。その後、中学生の子どもと事例提供者さんそれぞれの課題は何であるか、課題分けをして、どのような対応が勇気づけに向かうか、みんなで考えていきました。テキストは、10-L(ふたたび勇気づけ)、13-L(子どもの課題と親の課題)、14-L(子どもの課題に口を出す弊害)、14-R(親の課題を子どもに肩代わりさせない)を読みました。
私は、親の期待や心配は親の課題であるということをあらためて学ぶことができました。親はとかく、こうすればもっとよいのに…と期待したり、こうなったらどうしよう…と心配したりしがちですが、そのような時は本当にそれが「子どものため」つまり、子どもの自立や社会との調和に向かうものであるのか点検が必要だと学びました。事例提供者さんが「親の課題は、自分で引き受けなくてはいけないですね」と自ら気づかれたことがとても印象的でした。
「学び方の工夫」
2025年1月 パセージ・フォロー会
学校ではなく、家でメインに学習することをお子さんが選択したご家庭のエピソードをもとに学ばせていただきました。やることになっている勉強に子どもが自主的に取り組まないことにたいして陰性感情を持ったというお話でした。 ロールプレイでその場面を共有してから、子どもの適切な行動やストレンクス(強み)を探していくとたくさん見つかり、すでに様々な力を身につけ成長してきていることが分かりました。 そんなお子さんが自ら勉強に向かうようになるにはどのような工夫ができるか、みんなで考え、その子が興味を持っている事柄に関連づけるようにするのはどうかなど、いくつか事例提供者さんができそうな案が挙がりました。テキストは、27-L(自然の結末 2.「すぐに結果のでない結末からは学びにくい」)などを読みました。
私は今回、子どもに何かを学んでもらいたい場合、その学びがいずれは「子育ての行動面の目標」(テキスト1-L 1)自立する、2)社会と調和して暮らせる)につながっていくか考えることが必要だなとあらためて思いました。さらに、学んでもらうことを決めたなら、どんな学び方がその子にとって有益か考える(場合によっては、子どもと一緒に学び方を相談しながら決める)ことが大事だと学ばせていただきました。
「目標の一致のための話し合い」
2024年12月 パセージ・フォロー会
受験期のお子さんを持つご夫婦のやりとりをもとに学ばせていただきました。子どもの受験の応援をするという大枠の目標は一致しており協力しあっているけれども時折、互いの取り組み方に違いを感じることがあるとのことでした。そこで、テキスト15-L(「みたび勇気づけ 2. 冷静に話し合おう」)、19-L(「共同の課題にするにはどうすればよいか」)、24-L(「目標の一致」)を参考にして、あらためてご夫婦の目標は一致しているか、一致していない点があるとしたらどうすればよいか考えていきました。
今回、私が学んだことは親子間であれ、夫婦間であれ、共同の課題に向かってうまく協力できていないと感じた時には、あらためて目標を一致させる話し合いが必要だということです。おおよその目標の一致がとれていたとしても、それぞれの考えや取り組み方の違いから完全には一致していないこともあるでしょうし、時間の経過とともに互いの目標が変化していくこともあります。我が家でも時々、起きることなので、そのような際には今回、学ばせていただいたことを思い出して再度、話しあうようにしたいと思います。
「失敗は成長へのチャンス」
2024年11月 パセージ・フォロー会
学童期のきょうだい喧嘩のエピソードをもとに学ばせていただきました。事例提供者さんは普段は、きょうだい喧嘩が始まっても、なるべく見守るようにしているそうですが、この時は喧嘩がエスカレートしたため介入したとのことでした。ロールプレイをしてこの場面を味わってみると、子ども達は親を困らせようとしたわけではないことが確認できました。そこで、このきょうだい喧嘩を「不適切な行動」ではなく「失敗」と捉えて、この場面で親はどう勇気づけることができるか、テキスト12-L(「失敗した場合にも勇気づけを」)を参考に考えていきました。
私があらためて学んだことは、親が陰性感情を抱いてしまうような子どもの行動も、その多くが「失敗」に該当し、親の対応次第で子どもが成長するチャンスになるということです。子どもは日々、成長していますが(テキスト5-L)、まだ色々な面において試行錯誤を重ねているはずです。成功したり失敗したりしながら、その子なりのペースで成長していくのだということを忘れずに、失敗を成長へのステップとつなげられるように勇気づけていくことが大切だと学ぶことができました。
「目標を一致させよう」
2024年10月 パセージ・フォロー会
お子さんのテスト勉強をめぐるエピソードをもとに学ばせていただきました。事例提供者さんは忙しい合間をぬって、一緒に勉強をする時間を持ったのですが、途中から互いにマイナス感情を抱いてしまったとのことでした。そこで、どう対応することが子どもへの勇気づけになるか考えていきました。
私は今回、子どもと協力して何かをおこなう際には、目標の一致をとることが大切だと学ぶことができました。特に、本来は子どもの課題である場合は子どもが親からの手伝いを望んでいるか、まず十分に話を聴き、望んでいるとしたら何をどのようにお手伝いするか、話し合うことが必要だとみんなで確認することができました。(テキスト19-L「共同の課題にするにはどうすればよいか」、24-L「目標の一致」)私は先回りをして、子どもから頼まれていないことを代わりにおこなってしまうことがあるので、あらためて目標の一致を丁寧にとるよう心がけようと思いました。
「子どもの行為の結果、
親が実体的な迷惑をこうむった時には」
2024年9月 パセージ・フォロー会
中学生のお子さんの携帯電話をめぐるエピソードをもとに学ばせていただきました。事例提供者さんは、電車通学をしているお子さんが携帯電話の充電を切らしてしまい、必要な時に連絡が取れなくなってしまうことがあることを心配されていました。電話を携帯する理由や電車通学で気をつけてもらいたいことについては、すでに話をされているとのことでしたので、その他にどのようなことができるか、みんなで考えていきました。
私は特に、子どもと共同の課題を作るプロセスをあらためて学ぶことができました。携帯を充電することは本来、子どもの課題ですが、必要な時に通話ができずに事例提供者さんは実体的な迷惑を受けておられました。そこで、テキスト17-L(「子どもの課題を共同の課題にする(2))、17-R(「実体的な迷惑と心理的な迷惑」)を参考にして、共同の課題にするにはどうすればよいか考えました。「連絡がつかないと心配だから」のような心理的な迷惑をもとにした頼み方だと、子どもの側からしたら、何がどう心配なのか実感が持てずに理解しづらい可能性があります。今回のように、実体的な迷惑が生じている場合、どのような迷惑が親の側にあるのか、客観的に説明することで共同の課題に向けた話し合いがしやすくなるのではないかと学ぶことができました。
(*パセージでは「実体的な迷惑」とは身体的・金銭的・物質的に迷惑がかかっているような、客観的に誰が見ても迷惑だと思われるようなことを指し、親の心配や好き嫌いのような「心理的な迷惑」と区別します。)
「子どもは毎日、成長している」
2024年8月 パセージ・フォロー会
小学校高学年の子どもと久しぶりに親戚を訪ねた際、子どもの態度が不適切に感じられたというエピソードをもとに学ばせていただきました。ロールプレイをしてその場を再現してから、お子さんのよい意図や適切な側面をみんなで考えていきました。その上で、こんな大人に育ってほしいという願いをあらためて言葉にしてもらったところ、現在の子どもの行動は、実はそこに向かう一歩であることに事例提供者さんが自ら気づかれました。不適切だと思っていた子どもの行動も成長の証だと思えるようになった、という事例提供者さんの言葉が印象的でした。
私は今回、その時々の子どもの成長を認めることの大切さを学ぶことができました。 子どもは、ゆっくりと成長する場合もあれば、親が望むようには成長しないこともあるでしょう。しかし、『パセージ』テキストに「子どもは毎日、成長しているのです」(5-L 4.)とあります。そのことを私自身忘れずに、どのような小さな一歩の成長であっても気づいて、喜べる親でありたいと思いました。
「勇気づけの第一歩は、話を聴くこと」
2024年7月 パセージ・フォロー会
子どものゲームや動画の視聴時間のルールをもうけたというエピソードをもとに、子どもへの勇気づけについて考えました。事例提供者さんは、子どもと相談してルールを決めたものの、親が主導してしまったのではないかと心配されていたため、パセージにもとづいて点検していきました。子どもとのやりとりをロールプレイで再現してみたところ、子どもの話をもっと聴いた方がよかったのでは、と事例提供者さんが自ら気づかれました。そこでテキストの9-L(「子どもの話を聴く」)、11-L(「さらに子どもの話を聴く」)を読み、この場面で子どもをより勇気づけるにはどんなことができるか、みんなで考えました。
今回、私があらためて学んだことは、子どもの話を聴くことの大切さです。話を聴くことで、その子が問題にどう対処しようと考えているか知ることができますし、問題だと自覚していない場合は、親からの問いかけをきっかけに ‘自分ごと' として、どう解決しようか自ら考え始めるかもしれません。話を聴いてみることで、子どもが本当に困っていることが別にあることが分かる可能性もあります。子どもは親からの問いかけに、すぐ応えないこともありますが、その子のペースで考えて話すことができるように、ゆっくり待つことも勇気づけにつながるはずです。私は解決を急いでしまうことがあるので、「きっと、この子には自分で考えたり、解決に向けた行動をするチカラがある。どんな時でも私は、この子の仲間でいよう」と決心して、子どもが話してくれるのを待てる親になりたいと、あらためて思いました。
「子どものニード(需要)は?」
2024年6月 パセージ・フォロー会
子どもの就寝時間をめぐってのやりとりをもとに、子どもの自立に向けた勇気づけについて考えていきました。今回、私が学んだことは「子どもはなにについては協力を求めているか、なにについては協力を求めていないかを明らかにする」(テキスト19-R「子どもから注文をとる」)ことの大切さです。子どもが成長するとともに、就寝時間も含めて、それまでの生活のしかたが変わってきます。ひとりでできることも増えてくるので、なにを子どもにまかせて、なにについては手伝いが必要なのか、子どもと相談することが求められます。事例提供者さんは、この子は自分で寝る時間を決めることができると考え、すでに子どもさんにまかせておられました。そこで、お子さんの適切な行動やストレングス(強み)をみんなで挙げ、このままおまかせすることが勇気づけになるであろう、何か不都合なことが起きたら(たとえば、寝不足で体調を崩すなど)子どもさんと相談するとよいのでは、と話し合いました。
テキストに「ニード(需要)のあるところに供給するのでないと、押し売りです」(19-R)という文言があります。私自身、やってしまいがちなことなので、子どもや周囲の人に押し売りしてしまわないよう、心がけていきたいと思いました。
「どんな時でも、いいところを意識して探す」
2024年5月 パセージ・フォロー会
上のお子さんが、下のお子さんを強い口調で責めてしまったというエピソードをもとに、学童期のごきょうだいをそれぞれ、どう勇気づけていけばよいか、みんなで考えました。今回、私が特に学んだことは「不適切な行動だと思っているものでも、よく観察して考えると、かならず適切な側面がある」(テキスト5-L「勇気づけをはじめよう 1.適切な行動や適切な側面を探そう」)ということです。このエピソードの場合もロールプレイをして場面を充分に味わってから、お子さんそれぞれの適切な行動や、ストレングス(強み)をみんなでたくさん考えてみると一見、不適切にみえた上のお子さんの行動も事例提供者さんを手助けしようとした「よい意図」があることに気づくことができました。
テキストは12-R「問題を取り除くのではなくて解決を作りだす」、11-L「さらに子どもの話を聴く」を読み、それぞれのお子さんを勇気づける具体的な代替案をみんなで話しあいました。 どんな時でも、子どものいいところを意識して探すことの大切さをあらためて学ぶことができました 。
「問いかける育児」
2024年4月 パセージ・フォロー会
小学校に入学したお子さんの登校時間に関するエピソードをもとに学ばせていただきました。今回、私が特に学んだことは「問いかける」ことの大切さです。パセージ・テキストに『子どもが失敗した時や間違いを犯した時、親が指示するのではなく、子ども自身にどうするかを考えてもらうことが必要です』とあります<15ーL「みたび勇気づけ 3.子ども自身に考えてもらおう」>。今回の場合は、お子さんに「時間を守る」ことを学んでもらいたいという願いが事例提供者さんにあったのですが、まずは登校時間についてお子さん自身がどう考えているか、問いかけてみるのがよいだろうと、みんなで話し合いました。問いかけられることによって、子どもは自分の課題として考え始めるようになると思われますし、自ら考えて決めていくことは、アドラー育児が目標とする「自立する」ことにつながるはずです。テキストは、9ーL「子どもの話を聴く」、11ーL「さらに子どもの話を聴く」を読み、どのように問いかけるか、みんなで具体的に考えることができました。
「子どもを信頼するとは」
2024年3月 パセージ・フォロー会
間もなく一人暮らしをはじめる思春期後半期のお子さんとのエピソードをもとに、自立に向かう子どもを勇気づけることについて学びました。事例提供者さんはお子さんに学んでもらいたいことがあると同時に、引越し前の一緒に過ごす限られた時間をよい関係で過ごしたいという願いがあり、そのために何ができるかをみんなで考えていきました。ロールプレイをしてお子さんとのやりとりの場面を味わってから、お子さんや事例提供者さんご夫婦それぞれのストレングスを出していきました。そうしてから、テキスト10-L「ふたたび勇気づけ 1.子どもを信頼しよう」、11-L「さらに子どもの話を聴く 7.あなたの考えを伝える」、28-R「選択できない可能性」を読み、どのような勇気づけができるかみんなで話し合いました。
私が今回、学んだことは、子どもを信頼することの大切さです。信頼するということは、この子には課題を自分で解決する力がある、と親が信じることと言えます。私も含め、親の多くは幾つになっても子どものことが心配なはずです。しかしながら、この心配な気持ちは親の課題(テキスト13-L「子どもの課題と親の課題」)であり、親が自分で解決しなければならないことだと私自身、忘れないでいようと思いました。さらに、子どもは時には失敗することもあるでしょうが、その時は相談してもらえるように日頃から、よい関係を築いておくことが大事だということも、あらためて学ぶことができました。
「配偶者と共同の課題をつくる」
2024年2月 パセージ・フォロー会
配偶者さんとのエピソードをもとに学ばせていただきました。数日、帰省するにあたり事例提供者さんは、その間の食事やお子さんのことなどについて配偶者さんと相談する必要があるとのことで、どのように話し合っていけばよいかパセージの学びをふまえて考えていきました。普段おこなっている家事やお子さんの世話を留守の間、配偶者さんに頼むことになるので、パセージ・テキストの<18-L>「親の課題を共同の課題にする」の手順を参考にしました。
私が学んだことは、子どもとでも配偶者とでも、共同の課題をつくるには互いに伝えあい、聴きあうことが大切だということです。特に配偶者とは近しい関係であるがゆえに、言わなくても分かってよね、という期待をしてしまいがちです。しかしながら、夫婦であっても考え方や感じ方は当然、異なります。異なるからこそ互いに補いあえることも多いと思うのですが、共同の課題にする必要がある時は、言葉にして丁寧に頼んだり(テキスト<19-L>「共同の課題にするにはどうすればよいか」、<22-L>「頼み方のこつ」)、相手の意見や考えをきちんと聴く(<9-L「子どもの話を聴く」、<11-L>「さらに子どもの話を聴く」)ことを心がけ、目標を一致させる(<24-L>「目標の一致>)ことが大切であると、あらためて学ぶことができました。
「きょうだい喧嘩の目的」
2024年1月 パセージ・フォロー会
きょうだい喧嘩のエピソードをもとに、子どもへの勇気づけについて考えました。幼いきょうだい間での喧嘩はよくあることですが、ロールプレイをしてその場面をお子さんになって感じてみると、お子さんはそれぞれに親との所属を目指しているように思われました。普段は親子、きょうだいで互いに所属しあっていても、何かのきっかけで居場所を失ったと感じてしまうことはあります。そのような場面を極力、生み出さないようにできることをまず、みんなで考えました。
さらに、きょうだい喧嘩の目的が親の注目関心をひくことなのではないか(パセージ・テキスト<4-R>「行動の目的には、どんなものがあるか」)と推測し、喧嘩にたいして注目を与えないようにその場を離れる(<4-L>2.「不適切な行動に注目を与えない」)、同時に普段の子どもへの正の注目を心がける(<4-L>3.「適切な行動をしたとき、正の注目を与える」)とよいのではと、みんなで話し合いました。喧嘩という不適切な行動もその目的を考えることによって、親はどう子どもを勇気づければよいか手掛かりを得ることができると学びあうことができました。
「人生には、いつでも複数の選択肢がある」
2023年10月 パセージ・フォロー会
思春期の子どもへの勇気づけについて考えました。子どもが成長するにつれ、家族以外の関係性も増え、その中で勇気をくじかれることもあります。会では、そのような時こそ「親は私の仲間だ」と子どもが感じることができるように対応することが大切だということを、みんなで学びました。さらに私が学んだことは、人生にはいつでも選択肢があるということです。パセージ・テキスト<22-R>に、「アドラー心理学に基づく子育ての特徴は『どんな場合でも複数の選択肢を子どもに与えること』です。(略)こうして子どもに複数の選択肢があることを伝えたら、そのうちどれを選ぶかは、子どもの課題です。時には親が望まない選択肢を子どもは選ぶかもしれません。そのことを尊重することで、子どもは自分の人生に自分で責任を取ることを学ぶと思います。」とあります。どのような選択肢があるのか、親子で話し合って一緒に探していき、そうして最終的にどの選択肢を選ぶかは子どもに委ねる…そのような勇気ある親に私もなりたいと思いました。
「AIJ特殊診断質問ワーク」
2023年6月 パセージ・フォロー会
6/10・11に開催された、一般財団法人 野田俊作顕彰財団(AIJ)主催の「特殊診断質問ワーク」に参加されたメンバーさんから学んだことのシェアをしていただきました。アドラー心理学では、ある出来事が起こったとき、人がどう考え、どう行動するかのパターンを「ライフスタイル」と呼ぶのですが、このワークは自分のライフスタイルを知り、周囲の人と、より協力的な関係を築いていく手がかりを得るために開発されたとのことでした。数人毎のグループでワークはおこなわれ、ひとりでは気づくことが難しいような自分自身のパターンを発見していったそうです。ご自身の気づきも含め、貴重な体験をシェアしていただきました。
「老いゆく親を勇気づける」
2023年4月 パセージ・フォロー会
今回は子どもではなく、老いていく親をどう勇気づけていくかについてエピソードをもとに考えていきました。未来への可能性をたくさん秘めた子ども達を勇気づけるのとは異なり、少しずつ体力も認知力も衰えていく親を勇気づけていくことは違った意味での難しさがあります…。しかしながら、子どもにでも老いていく親にでも勇気づけをおこなう際にはいつでも、「この私の対応で、子どもor 親は『私は能力がある』『人々は私の仲間だ』(テキスト1ーL<心理面の目標>)と感じるかな」と点検することができると、みんなで確認しました。また、勇気づけには相手のことを尊敬・信頼して<ヨコの関係>を築くことが何よりも大切だということをテキスト(36-R「タテの関係・ヨコの関係」)を読んで復習しました。平等で対等な関係性があってはじめて、相手を勇気づけることができ、自分も勇気づけられる…。そして、「勇気づけ」とは「言葉がけ」のレベルではないことを学び合うことができました。
「思春期の子どもとの付き合い方」
2023年3月 パセージ・フォロー会
2つほど思春期の子どもとのエピソードについて考えました。私が今回、あらためて学んだことは思春期を迎えた子どもとも、どのような話題であっても話し合える関係性を築いておくことが大切だということでした。思春期に入ると、自分でできることが増え、親の手助けが必要な場面は減りますが、それでも困ったことがあった際には相談してほしいし、本格的な自立へ向けて親から子へ伝えておきたいこともまだあるはずです。大切なことを話し合えるためにも日頃から、子どもの話を丁寧に聴くこと(テキスト9ーL)や、「子どもの関心」に関心を寄せることを私自身、心がけていきたいと思いました。