学習記録

当HP管理人がパセージ・フォロー会で学んだことの記録です。

問いかける育児

2024年4月 パセージ・フォロー会

小学校に入学したお子さんの登校時間に関するエピソードをもとに学ばせていただきました。今回、私が特に学んだことは「問いかける」ことの大切さです。パセージ・テキストに『子どもが失敗した時や間違いを犯した時、親が指示するのではなく、子ども自身にどうするかを考えてもらうことが必要です』とあります<15ーL「みたび勇気づけ 3.子ども自身に考えてもらおう」>。今回の場合は、お子さんに「時間を守る」ことを学んでもらいたいという願いが事例提供者さんにあったのですが、まずは登校時間についてお子さん自身がどう考えているか、問いかけてみるのがよいだろうと、みんなで話し合いました。問いかけられることによって、子どもは自分の課題として考え始めるようになると思われますし、自ら考えて決めていくことは、アドラー育児が目標とする「自立する」ことにつながるはずです。テキストは、9ーL「子どもの話を聴く」、11ーL「さらに子どもの話を聴く」を読み、どのように問いかけるか、みんなで具体的に考えることができました。 

「子どもを信頼するとは」

2024年3月 パセージ・フォロー会

間もなく一人暮らしをはじめる思春期後半期のお子さんとのエピソードをもとに、自立に向かう子どもを勇気づけることについて学びました。事例提供者さんはお子さんに学んでもらいたいことがあると同時に、引越し前の一緒に過ごす限られた時間をよい関係で過ごしたいという願いがあり、そのために何ができるかをみんなで考えていきました。ロールプレイをしてお子さんとのやりとりの場面を味わってから、お子さんや事例提供者さんご夫婦それぞれのストレングスを出していきました。そうしてから、テキスト10-L「ふたたび勇気づけ 1.子どもを信頼しよう」、11-L「さらに子どもの話を聴く 7.あなたの考えを伝える」、28-R「選択できない可能性」を読み、どのような勇気づけができるかみんなで話し合いました。私が今回、学んだことは、子どもを信頼することの大切さです。信頼するということは、この子には課題を自分で解決する力がある、と親が信じることと言えます。私も含め、親の多くは幾つになっても子どものことが心配なはずです。しかしながら、この心配な気持ちは親の課題(テキスト13-L「子どもの課題と親の課題」)であり、親が自分で解決しなければならないことだと私自身、忘れないでいようと思いました。さらに、子どもは時には失敗することもあるでしょうが、その時は相談してもらえるように日頃から、よい関係を築いておくことが大事だということも、あらためて学ぶことができました。

配偶者と共同の課題をつくる

2024年2月 パセージ・フォロー会

配偶者さんとのエピソードをもとに学ばせていただきました。数日、帰省するにあたり事例提供者さんは、その間の食事やお子さんのことなどについて配偶者さんと相談する必要があるとのことで、どのように話し合っていけばよいかパセージの学びをふまえて考えていきました。普段おこなっている家事やお子さんの世話を留守の間、配偶者さんに頼むことになるので、パセージ・テキストの<18-L>「親の課題を共同の課題にする」の手順を参考にしました。私が学んだことは、子どもとでも配偶者とでも、共同の課題をつくるには互いに伝えあい、聴きあうことが大切だということです。特に配偶者とは近しい関係であるがゆえに、言わなくても分かってよね、という期待をしてしまいがちです。しかしながら、夫婦であっても考え方や感じ方は当然、異なります。異なるからこそ互いに補いあえることも多いと思うのですが、共同の課題にする必要がある時は、言葉にして丁寧に頼んだり(テキスト<19-L>「共同の課題にするにはどうすればよいか」、<22-L>「頼み方のこつ」)、相手の意見や考えをきちんと聴く(<9-L「子どもの話を聴く」、<11-L>「さらに子どもの話を聴く」)ことを心がけ、目標を一致させる(<24-L>「目標の一致>)ことが大切であると、あらためて学ぶことができました。

きょうだい喧嘩の目的

2024年1月 パセージ・フォロー会

きょうだい喧嘩のエピソードをもとに、子どもへの勇気づけについて考えました。幼いきょうだい間での喧嘩はよくあることですが、ロールプレイをしてその場面をお子さんになって感じてみると、お子さんはそれぞれに親との所属を目指しているように思われました。普段は親子、きょうだいで互いに所属しあっていても、何かのきっかけで居場所を失ったと感じてしまうことはあります。そのような場面を極力、生み出さないようにできることをまず、みんなで考えました。さらに、きょうだい喧嘩の目的が親の注目関心をひくことなのではないか(パセージ・テキスト<4-R>「行動の目的には、どんなものがあるか」)と推測し、喧嘩にたいして注目を与えないようにその場を離れる(<4-L>2.「不適切な行動に注目を与えない」)、同時に普段の子どもへの正の注目を心がける(<4-L>3.「適切な行動をしたとき、正の注目を与える」)とよいのではと、みんなで話し合いました。喧嘩という不適切な行動もその目的を考えることによって、親はどう子どもを勇気づければよいか手掛かりを得ることができると学びあうことができました。

「人生には、いつでも複数の選択肢がある」

2023年10月 パセージ・フォロー会

思春期の子どもへの勇気づけについて考えました。子どもが成長するにつれ、家族以外の関係性も増え、その中で勇気をくじかれることもあります。会では、そのような時こそ「親は私の仲間だ」と子どもが感じることができるように対応することが大切だということを、みんなで学びました。さらに私が学んだことは、人生にはいつでも選択肢があるということです。パセージ・テキスト<22-R>に、「アドラー心理学に基づく子育ての特徴は『どんな場合でも複数の選択肢を子どもに与えること』です。(略)こうして子どもに複数の選択肢があることを伝えたら、そのうちどれを選ぶかは、子どもの課題です。時には親が望まない選択肢を子どもは選ぶかもしれません。そのことを尊重することで、子どもは自分の人生に自分で責任を取ることを学ぶと思います。」とあります。どのような選択肢があるのか、親子で話し合って一緒に探していき、そうして最終的にどの選択肢を選ぶかは子どもに委ねる…そのような勇気ある親に私もなりたいと思いました。

「AIJ特殊診断質問ワーク」

2023年6月 パセージ・フォロー会

6/10・11に開催された、一般財団法人 野田俊作顕彰財団(AIJ)主催の「特殊診断質問ワーク」に参加されたメンバーさんから学んだことのシェアをしていただきました。アドラー心理学では、ある出来事が起こったとき、人がどう考え、どう行動するかのパターンを「ライフスタイル」と呼ぶのですが、このワークは自分のライフスタイルを知り、周囲の人と、より協力的な関係を築いていく手がかりを得るために開発されたとのことでした。数人毎のグループでワークはおこなわれ、ひとりでは気づくことが難しいような自分自身のパターンを発見していったそうです。ご自身の気づきも含め、貴重な体験をシェアしていただきました。

「老いゆく親を勇気づける」

2023年4月 パセージ・フォロー会

今回は子どもではなく、老いていく親をどう勇気づけていくかについてエピソードをもとに考えていきました。未来への可能性をたくさん秘めた子ども達を勇気づけるのとは異なり、少しずつ体力も認知力も衰えていく親を勇気づけていくことは違った意味での難しさがあります…。しかしながら、子どもにでも老いていく親にでも勇気づけをおこなう際にはいつでも、「この私の対応で、子どもor 親は『私は能力がある』『人々は私の仲間だ』(テキスト1ーL<心理面の目標>)と感じるかな」と点検することができると、みんなで確認しました。また、勇気づけには相手のことを尊敬・信頼して<ヨコの関係>を築くことが何よりも大切だということをテキスト(36-R「タテの関係・ヨコの関係」)を読んで復習しました。平等で対等な関係性があってはじめて、相手を勇気づけることができ、自分も勇気づけられる…。そして、「勇気づけ」とは「言葉がけ」のレベルではないことを学び合うことができました。 

「思春期の子どもとの付き合い方」

2023年3月 パセージ・フォロー会

2つほど思春期の子どもとのエピソードについて考えました。私が今回、あらためて学んだことは思春期を迎えた子どもとも、どのような話題であっても話し合える関係性を築いておくことが大切だということでした。思春期に入ると、自分でできることが増え、親の手助けが必要な場面は減りますが、それでも困ったことがあった際には相談してほしいし、本格的な自立へ向けて親から子へ伝えておきたいこともまだあるはずです。大切なことを話し合えるためにも日頃から、子どもの話を丁寧に聴くこと(テキスト9ーL)や、「子どもの関心」に関心を寄せることを私自身、心がけていきたいと思いました。