前回の上映作品
前回の上映作品
カランコエの花(12:00〜)
「うちのクラスにLGBTの人がいるんじゃないか?」
ストーリー
とある高校2年生のクラス。ある日唐突に『LGBTについて』の授業が行われた。
しかし他のクラスではその授業は行われておらず、生徒たちに疑念が生じる。
「うちのクラスに LGBTの人がいるんじゃないか?」
生徒らの日常に波紋が広がっていき…
思春期ならではの心の葛藤が起こした行動とは…?
解説
近年社会問題として国際的にもメディアで多く取り上げられている「LGBT」。
当事者を主とした恋愛や状況を描いた映画は国内外で多く発表されている中、それを “取り巻く周囲の人々”にフォーカスを当てることで、彼らの過剰な配慮によって翻弄されていく当事者を描いた今までにない視点の映画作品。また、それが観客に対するリアルなメッセージとして感動を与え、国内映画祭でグランプリ6冠を含む計13冠を受賞。さらに今若手女優として注目度の高い今田美桜を主演に起用し、等身大の女子高生の心の動きを新鮮な演技で描いた点も見どころとなっている。
チョコレートドーナツ(14:00〜)
©2012 FAMLEEFILM,LLC
©2012 FAMLEEFILM,LLC
実話から生まれた魂を震わす物語
ストーリー
1979年、カリフォルニア。シンガーを夢見ながらもショーダンサーで日銭を稼ぐルディ。正義を信じながらも、ゲイであることを隠して生きる弁護士のポール。母の愛情を受けずに育ったダウン症の少年・マルコ。世界の片隅で3人は出会った。そして、ルディとポールは愛し合い、マルコとともに幸せな家庭を築き始める。ポールがルディのために購入した録音機でデモテープを作り、ナイトクラブへ送るルディ。学校の手続きをし、初めて友達とともに学ぶマルコ。夢は叶うかに見えた。しかし、幸福な時間は長くは続かなかった。ゲイであるがゆえに法と好奇の目にさらされ、ルディとポールはマルコと引き離されてしまう……。血はつながらなくても、法が許さなくても、奇跡的に出会い深い愛情で結ばれる3人。見返りを求めず、ただ愛する人を守るために奮闘する彼らの姿に我々は本物の愛を目撃する。
ラフィキ ふたりの夢 (17:00-)
ケニアのカラフルな最新カルチャーにのせて、自由な恋愛と幸せな未来を夢見るふたりを描く感動作!
2018年、カンヌ国際映画祭史上初のケニアからの出品(ある視点部門)という快挙を成し遂げると共に、トロント、シカゴ、ロンドン、ロッテルダムなど100以上もの映画祭に出品され、世界から熱く支持されたにもかかわらず、本国ケニアでは観ることのできない作品がある。ふたりの女性が恋に落ちる物語であることから、いまだ同性愛が違法とされ、禁固刑に処されることもあるケニアで上映禁止となったのだ。のちに、米アカデミー賞 外国語映画賞へのエントリーの条件を満たすために、ナイロビのある映画館で2018年9月23日から9月30日の1週間だけ上映が決定。「長蛇の列」「チケットを求める電話が殺到」というニュースがSNSを飛び交った話題作が、ついに日本にもやってくる。
監督は、長編映画監督デビュー作でアフリカのアカデミー賞を獲得、その後の作品でも数々の賞の栄誉を受け、今最も輝く才能と絶賛されているワヌリ・カヒウ。ケナを演じるのは、ミュージシャンで本作が映画初出演となるサマンサ・ムガシア。まじめで責任感が強くリーダーシップがとれるが、実は繊細な魂を抱えたケナを細やかな表情のうつろいで演じた。ヴィジュアルアーティストやモデルとしても活躍、ファッショニスタとしてのセンスが、ユニセックスでクールな衣装の着こなしに光る。ジキには、監督業にも進出したシェイラ・ムニヴァ。まるでケニアの太陽のように明るく、エネルギーに満ち溢れたジキを生き生きと演じた。レインボーカラーのヘアスタイルと大胆なメイク、フェミニンでキュートなファッションが、観る者の目を楽しませてくれる。
人を好きになること、幸せになること、それはこの世に生まれてきたすべてのひとに与えられたギフト。その天からの贈りものを奪うことは、誰にもできないはず。音楽、ダンス、ファッション、アート──ポップでカラフルなアフリカンカルチャーにのせて、国境もジェンダーも肌の色も、すべてのボーダーを超えて、人生を豊かにする人と人との出会いと絆を描く感動作。